カシオ、カメラ内動画合成機能「ダイナミックフォト」備えたEXILIM:あり得ないシーンが“撮れる”
カシオ計算機が「写真の中で被写体が動く」という動画を作成できるカメラ内動画合成機能「ダイナミックフォト」を搭載したEXILIM 2製品を発売。
カシオ計算機は1月15日、カメラ内動画合成機能を備えたコンパクトデジタルカメラ“EXILIM ZOOM”「EX-Z400」、“EXILIM SLIM”「EX-S12」を1月23日より順次販売開始すると発表した。価格はオープンで、実売想定価格はいずれも3万円代後半。
いずれもInternational CESにて披露済みのモデル。被写体を連続撮影して簡易動画をカメラ内で作成、そこに背景を合成することで「写真の中で被写体が動く」という動画を作成できるカメラ内動画合成機能「ダイナミックフォト」を搭載した。
通常処理用CPUに加えて、画像処理用CPUを別途用意する新画像処理エンジン「EXILIMエンジン4.0」を搭載することで、負荷の高い動画合成処理を可能にしている。また、新エンジンによって、階調表現能力や高感度撮影時のノイズ除去能力もより強化されたほか、AF追尾能力も高められており、フレームアウトした被写体を再追尾することも可能となっている。
撮像素子はいずれも1/2.3型 有効1210万画素CCDで、EX-Z400は35ミリ換算28〜112ミリのCCDシフト式手ブレ補正機能付き光学4倍レンズ、EX-S12は36〜108ミリ(同)の光学3倍ズームレンズを搭載する。EX-S12は光学レンズ倍率こそ抑えられているが、最薄部13.8ミリというスリムボディとなっている。記録メディアはSD/SDHCメモリーカードで、EX-Z400は35.7Mバイト、EX-S12は35.2Mバイトの内蔵メモリも搭載。720pの動画撮影も行える。
同社独自のベストショット(いわゆるシーンモード)は、EX-Z400が39種類、EX-S12が41種類を用意。既存モデルと同様に、YouTube撮影モードやオートベストショットなども備える。EX-Z400はEXILIMエンジン4.0の処理能力を利用した、夜景や逆光時でも手持ちでブレなく写真を撮るための自動設定機能を備える。
背面液晶のサイズは、EX-Z400が3型、EX-S12が2.7型ワイド。サイズはEX-Z400が96.6(幅)×57.6(高さ)×23(奥行き)ミリ/約131グラム、EX-S12が94.2(奥行き)×54.6(高さ)×14.9(奥行き)ミリ/約112グラム。
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