PSP新型「PSP go」発表――SCEでも新型デバイス登場:Sony 2009 Press Conference
SCEはスライド式の軽量新型PSP「PSP go」を発表した。日本では11月1日発売、価格は249.99ドル(約2万6800円)を予定している。
新たなデバイスや「ファイナルファンタジーXIVオンライン」が発表――気になる新作タイトルは?
現地時間の6月2日、北米ロサンゼルスで開催されているElectronic Entertainment Expo(E3 2009)においてソニー・コンピュータエンタテインメントはプレスカンファレンスを開催。かねてより噂のあったPSPの新型「PSP go」を発表した。
「PSP go」は現行のPSPとはデザインを大きく刷新。全体的にコンパクトになっており幅128ミリ×タテ16.5ミリ×高さ69ミリ、重さも158グラムと軽量だ。なんといっても画面部分と操作部分とにスライドするのが特徴で、16Gバイトのフラッシュメモリを内蔵。Bluetoothも搭載している。UMDは廃止。ゲームはダウンロードを中心に販売される。カラーバリエーションは「ピアノ・ブラック」と「パール・ホワイト」の2色を用意。発売時期は2009年11月1日、価格は249.99ドル(約2万6800円)を予定している。なお、PSP-3000は並行して販売される。
PlayStation Storeの各種コンテンツについては、PSPからの直接アクセスまたはプレイステーション 3経由でのダウンロードに加え、PSP go同梱のCD-ROMに収録されたコンテンツ管理ソフトウェア「Media Go」をPCにインストールすることで、PC経由でもダウンロードできるようになるほか、PSP対応のファイルをPCで利用して管理することができる。今秋よりPSP版の提供を開始する音楽アプリケーション「SensMe channels」(仮称)を使用すると、「Media Go」で音楽CD等から取り込み、PSPに転送した楽曲を視聴することが可能となるなど、サービス面の強化もはかられている。
カンファレンスでは「METAL GEAR SOLID 3」の10年後を描く「METAL GEAR SOLID:THE PEACE WALKER」がPSPソフトとして2010年に発売されることが小島秀夫監督から発表。先日発表された「METAL GEAR SOLID RISING」がスピンオフ作品であることに対し、あくまでもスネークが主体となる正統作品という位置づけで、開発には小島監督が主体となって関わることになるとのこと。公開されたトレーラーからは4人COOPモードのようなものも確認できる(「METAL GEAR SOLID:THE PEACE WALKER」の最新トレーラーはこちら)。
また、完全新作となる「RESIDENT EVIL PORTABLE」(邦題:BIO HAZARD PORTABLE)や「リトルビッグプラネット」といったPSPの新作タイトルも明らかにしたほか、2004年10月に「グランツーリスモ4 モバイル(仮称)」として発表していたPSP専用「グランツーリスモ」が10月8日に発売されることも紹介された。この「グランツーリスモ」PSP版は、PSPでプレイできるフルスペックのグランツーリスモであり、800車種以上、35コース60レイアウトの収録が予定されている。アドホック通信対戦やクルマのトレード&シェアなどの機能も実装されるとのこと(会場で上映された「グランツーリスモ」PSP版の最新トレーラーはこちら)。
PS3の新作タイトルとしては「UNCHARTED 2: Among Thieves」や「MAG」、「ModNation Racers」、「アサシングリードII」、「グランツーリスモ5」、「God of War III」、「AGENT」(ロックスター新作)を次々と紹介。「ICO」や「ワンダと巨像」を手がけた上田文人氏の最新作「The Last Guardian」の最新トレーラーも公開され、会場はその世界観と物語にぐっと引き込まれていたようだった。
また、スクウェア・エニックスより2010年を目処に「ファイナルファンタジー」シリーズの最新作「FINAL FANTASY XIV」を発売することも明らかに。オンラインゲームでの展開で、PS3とWindowsでの提供となる。
注目すべきはSCEも新たなデバイスを用意していた点。あくまでも開発中のプロトタイプとしてではあるが、カンファレンスではPlayStation Eyeを利用した新コンセプトコントローラをデモンストレーション。この操作体系はカメラの側からプレイヤーの持つデバイスをとらえ、画面上に武器やアイテムを反映してみたり、筆代わりに文字を書いたり弓矢を放ったりと、細かい動きまでフォローでき、かなりの精度を実現したもの。商品化については言及されていない。
PSP go(PSP-N1000)商品概要 | |
商品名称 | PSP go |
外形寸法 | 約128×16.5×69ミリ(幅×高さ×奥行き)(最大突起部除く) |
質量 | 約158グラム |
CPU | PSP CPU(動作周波数:1〜333MHz/メイン・メモリ:64MB) |
ディスプレイ | 3.8インチ 16:9ワイドスクリーンTFT液晶、480 × 272ピクセル 1,677万色 |
サウンド | ステレオスピーカー内蔵、マイク内蔵 |
主なI/O | ワイヤレスLAN (IEEE 802.11b準拠)(Wi-Fi)、Bluetooth2.0(EDR)、High Speed USB (USB2.0準拠)、メモリースティック マイクロ(M2)、アナログ ビデオアウト、マイク |
主な端子 | マルチユース端子(本体電源入力/外部電源供給/USB/ビデオアウト/音声入出力兼用)、ヘッドフォン/マイク端子、メモリースティック マイクロ(M2)スロット |
キー・スイッチ類 | 方向キー(上下左右)、アナログパッド×1、△、○、×、□ボタン、L、Rボタン×1、START、SELECT、PSボタン×1、POWER/HOLDスイッチ×1、ワイヤレスLAN(ON/OFF)スイッチ×1、ディスプレイ、サウンド、音量+/−ボタン×1、 |
電源 | リチウムイオンバッテリー(本体内蔵) |
外部ACアダプター | USB充電 |
本体メモリー | 16GB(フラッシュメモリ) |
対応プロファイル | PSP Game |
アクセスコントロール | リージョンコード、視聴年齢制限(パレンタルロック) |
ワイヤレス通信機能 | ワイヤレスLAN (IEEE 802.11b準拠)(Wi-Fi)(インフラストラクチャーモード/アドホックモード〔最大16台同時接続〕)、Bluetooth2.0(EDR) |
本体同梱物 | ACアダプター、USBケーブル、CD-ROM(Media Go収録) |
関連キーワード
PSP | グランツーリスモ | ソニー・コンピュータエンタテインメント | メタルギア | Xbox 360 | ファイナルファンタジー | PS3 | Bluetooth | 独占提供
関連記事
- 新型PSPに期待高まる ネットはうわさで持ちきり
ソニーの新型PSPの「流出画像」「リーク情報」「流出ビデオ」などがネットをにぎわしている。 - 「ファイナルファンタジーXIV」はオンライン 2010年発売
「ファイナルファンタジーXIV」が披露された。2010年発売予定で、PS3とWindowsに対応するMMORPGだ。 - ソニー、「PSP go」発表 2万6800円で11月発売
PSP goはUMDドライブを廃し、フラッシュメモリを内蔵。ゲームはダウンロードで入手する。 - ゾンビうごめくフォーチュン・シティからお伝えします――「デッドライジング2」
カプコンが開発を予定しているXbox 360/プレイステーション 3/PC向け「デッドライジング2」のスクープ映像が届いた。 - PSPソフト開発ツール、大幅値下げ 50万円から15万円に
SCEは、PSPソフトの開発ツールを50万円から15万円に値下げした。開発コストを下げ、ダウンロード用タイトルの拡充を目指す。 - Nintendo Media Briefing:任天堂、脈などを計測する新たなデバイスを発表――「New Super Mario Bros. Wii」や「Wii Fit Plus」も
任天堂は6月2日、北米ロサンゼルスでメディアブリーフィングを開催し、新作や新サービスを発表した。 - 「Xbox 360 E309 Media Briefing」:コントローラいらずのXbox 360――Xbox 360プレスカンファレンスで「MGS」シリーズ最新作発表
「MGS」シリーズ最新作がXbox 360で登場することが明かされたほか、期待の新作を多数紹介。大物ゲストも登場し、全身モーションコントローラともいうべき新たなインタフェースを提案した。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.