くるくる回してお手軽もちつき 「くるりんもっちー」:橘十徳の「いいトシして玩具三昧」第25回(2/2 ページ)
今回紹介するのは、セガトイズが発売した「くるりんもっちー」。もち米を入れ、ハンドルをクルクル回すだけでもちを作れるという商品だ。オリジナルのもち料理を作って、ひと足早く正月気分を味わってみた。
炊いたもち米を本体に投入していざスタート
説明書を見ると、最初にもち米の炊き方から解説している。もち米はふつうの米を炊くときよりも、水を少し少なめに仕掛けるほうがいいそうだ。なにしろワタクシはもち米を炊くことなど生まれて初めてなので、このように炊き方から丁寧に教えてもらえるのはとても助かる。
「くるりんもっちー」で作れるもちの量は1合までなので、とりあえず1合分のもち米を炊く。炊きあがったらホカホカのもち米をポットとハネをセットした「くるりんもっちー」の本体にしゃもじを使って入れる。このときポットの内側を水で濡らしておくと、もちがくっつきにくくなる。
1合分のもち米を入れると、本体の中はほぼ満杯になる。この状態でフタをかぶせるのだが、フタの上部にはすき間が開いており、そこから中の様子が見えるようになっている。準備が終わったらいよいよハンドルを回していくわけだが、フタの上部からのぞき見ると、ツブツブしたもち米が次第にもちになっていく様子がよく分かる。
ちなみにハンドルは時計方向に回すことになっており、もちを作っている最中は逆回転させてはいけない。また、もち米がうまく混ざらない場合は、フタを開けて水でぬらした“しゃもじ”などでかき混ぜる必要がある。ワタクシがやったときも、なかなかツブツブが消えず、1回フタを開けてかき混ぜることでやっともちらしくなった。
作り終わったあとの片付けは少し面倒
ハンドルを回す目安は約10分と説明書には書いてあるが、実際はできあがるのに15分ほどかかった。もちができるまでの時間は、炊き加減によって微妙に異なるようだ。もちができたら、ハネのロックを解除してポットごと持ち上げて皿の上にもちを取り出し、適当な大きさに手の平で丸めれば完成。
ワタクシが作ったもちは、少々ツブツブは残ったものの、まぎれもないつきたてのもちで、実にうまかった。「いそべ」や「あべかわ」にして食べてもいいし、おはぎやだんごにして食べてもおいしい。レシピ集には、「もちピザ」とか「チョコもち」などのユニークなもち料理も載っているので、いろいろ試してみよう。
ただし1つ忘れてはならないのが、終わったあとの片付けが面倒なこと。言うまでもなく、もちというのはベトベトして掃除しにくいし、乾くとこびりついてなかなか汚れが取れない。もちを作り終わったら、とりあえずポットやハネをお湯につけておかないと、汚れが取れにくくなるので注意しよう。「くるりんもっちー」は部品点数が少ないので、メンテナンスはしやすいほうだとは思うが、それでも多少の煩わしさは我慢する必要がある。
この点に納得できるのであれば、この商品は買いだ。手動で黙々とハンドルを回すのはそれなりに疲れるが、きねでもちつきをするよりははるかに楽である。構造がシンプルだから子どもにも扱いやすいので、家族みんなで順番にハンドルを回しながら作っても楽しいだろう。つきたてのもちの味を気軽に味わえる商品としてオススメの逸品だ。
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