第125回 ケータイ&iPhoneカメラとコツの関係:今日から始めるデジカメ撮影術(4/4 ページ)
久しぶりにデジカメから離れて、iPhoneを含めた携帯電話のカメラ機能について話をしてみたい。ちょっとしたポイントを抑えるだけで、ワンランク上の写りになること請け合いだ。
ケータイやiPhoneで料理を撮る
手ブレを防いでピントをちゃんと合わせられればあとは撮るだけ。
まずケータイやiPhoneで撮られる頻度が高い料理写真。そのポイントは3つ。色と明るさと構図だ。
色を決めるのはホワイトバランスだが、ケータイカメラのオートホワイトバランスはちょっとした加減で変化しやすい。だから1枚撮ってみて、なんか色がイマイチ、と思ったら、角度や位置を変えてみるといい。特に屋内か屋外か微妙な場所(窓から外光がはいっている部屋の中とか)やホワイトバランスを合わせにくい被写体の時に効く。
そして明るさ。たいていのケータイは左右か上下のキーで簡単に明るさ補正(つまり露出補正)ができる。カメラによって+1が0.5段分だったり0.3段分だったりするがその辺は画面を見ながら適当に。一般にデジカメほど極端な補正はできない。
どちらもホワイトバランスはオート。2枚目はプラスの露出補正をかけて明るめに撮った。背景が白っぽいときはプラスの補正をかける、というのは基本。両者はまったく同じものではないけれども、ちょっとした撮影場所や照明や角度で写りがこれだけ違ってくる。
何枚か撮って、うまく撮れたのを残すといい。ちょっとまえのケータイは画像サイズを大きくすると1枚撮るのに5秒以上かかっていたが最近は高速化されたので数枚撮ってみるのもそう手間ではないし、画像サイズをちょっと落としてやれば記録時間も短くなる。別に5Mとか10Mとかで撮らなくていいのだ。大きくプリントする予定がないなら、3Mもあれば十分である。
続いて構図。最近多い広角レンズのケータイだとお皿を全部いれて撮りたくなるけれども、そうすると遠近感が強く出てあまりいい感じにはならないもの。広角ならではの遠近感を生かすなら、縦位置にしてちょっと上から撮ってやると奥行きが出ていい。
これはわざと逆光気味の窓際でプラスの露出補正をかけて撮った。ブログなどに掲載するなら、思い切って寄った方がどんな料理なのかわかりやすい写真になる。
店内で撮るときは暗くて手ブレしやすくなるので、テーブルで腕(もしくはヒジ)を押しつけるなどして、ついて慎重に。
屋外ではこんな写真も楽しい。食べる前にぱっと撮れる気軽さがケータイやiPhoneのいいところだ。
浅草・雷門の前で浅草名物(かどうかはしらないけど)のどら焼きを手に記念撮影。Twitterにアップするために撮った写真だが、こういうのをさっと撮ってその場でアップできるのがデジカメにはない魅力である。
それにしても、最近のケータイはきれいに撮れるようになった。数年前までは青空すらきれいな色がでなかったりしたのに。
ケータイのカメラはデジカメにくらべてどうしてもレンズ性能で負けるからディテールの描写は甘いし、画像処理はまだまだなところもあるし、デジカメのようなストロボは内蔵できないのでどうしても得手不得手が出てしまう。どんなシチュエーションでもというわけにはいかないが、ちょっと工夫してやることでかなりいい絵が撮れるのだ。
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