3Dテレビと専用メガネをRFで同期する「ZigBee 3D Sync」登場:2011 International CES
ZigBee Allienceは1月5日、3Dテレビと専用メガネを同期させる無線技術「ZigBee 3D Sync」(ジグビー3Dシンク)を開発中であると発表した。
ZigBee Allienceは1月5日、3Dテレビと専用メガネを同期させる無線技術「ZigBee 3D Sync」(ジグビー3Dシンク)を開発中であると発表した。米ラスベガスで1月6日に開幕する「2011 International CES」で紹介する予定だ(LVCCサウスホール1、ブースNo.21418)。
ZigBeeは、2.4GHz帯を使う短距離無線ネットワーク規格「IEEE 802.15.4」と、かつての「HomeRF」をベースにした双方向のワイヤレスネットワーク技術。伝送速度こそ250Kbpsと遅いものの、1つのネットワークに多くのデバイスが参加でき、煩雑な設定なしで機器の追加や削除が行えるなどのメリットがある。
ZigBee 3D Syncは、家電の無線リモコン規格として策定した「ZigBee RF4CE」(Radio Frequency for Consumer Electronics)の仕様を活用することで、「家電メーカーはこれまで実現できなかった新たな機能と利便性を兼ね備えた3Dテレビを提供できる」(ZigBee Allience)。
例えば、現在の赤外線方式と異なり障害物の影響を受けにくく、同期信号が途切れにくい。「ユーザーはメガネをかけたままで、より大きな行動の自由を得る」。また3Dメガネの数に制限がなくなり、ZigBee 3D Syncを採用した3Dテレビとメガネはメーカーを問わずに互換性が確保される。
さらに双方向通信のため、2Dと3Dの自動切替といった付加機能を加えることも可能。右目用と左目用のフレームを交互に表示するフレームシーケンシャル方式を応用し、複数のユーザーが個別の2D画面を見ながらゲームをプレイするといった用途も提案していく。フルスクリーンでなければ3D表示にも対応できるという。
ZigBee Allienceのボブ・ヘイル会長は、「ZigBee 3D Syncは、時代遅れのIR技術をリプレースするために開発している。家電メーカーが消費者向けに最善の3D体験を提供することを助ける技術だ」と語っている。
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