掃除する気にさせる青いヤツ、ダイソン「DC35マルチフロア」:壁掛け掃除機(3/3 ページ)
ダイソンからコードレスクリーナー「dyson digital slim(ダイソンデジタルスリム)DC35 multi floor」が登場した。“壁掛け”にも対応するユニークな掃除機を使ってみた。
壁掛け掃除機の意外な効果
製品に付属する「収納用ブラケット」は、DC35の“壁掛け収納”を目的としたユニークな付属品だ。ACアダプターのケーブルを取り付け、木ねじなどで壁にがっちり固定すると、最小限のスペースでDC35を収納でき、充電も行える。またブラケットの下部には、すき間ノズルやコンビネーションノズルを取り付けることも可能。すき間ノズルをなくして困ったことのある人には最適だろう。
木ねじを使える適当な場所がなかったので、ボルトとナットでエレクターラックに固定してみた。DC35は、本体を少し上に持ち上げると下部のフックが外れて簡単に取り出せる。実用性と“見せる収納”を両立させたアイデア収納だ。
エレクターの棚板は狭く、1カ所しかボルトを使用できなかったので、まずブラケットの底面に長さ20センチほどの金属板を2本のボルトで固定し、その金属板を棚板に取り付けた。できれば木ねじでしっかり壁や柱に固定したいところだが、こればかりは個々の住宅事情による
DC35を壁掛けにして何日か過ぎたころ、意外な効果があることに気付いた。コードレスの掃除機が常時スタンバイ状態で目につく場所にあると、ちょっとしたゴミが床に落ちているだけでも掃除しようという気になるのだ。
考えてみれば、従来の掃除機は掃除のたびに押し入れから本体を引っぱりだし、パイプやヘッドを組み付け、さらに電源コードを引き出してコンセントにつなぐという“儀式”が必要で、それが掃除に対する心理的な障壁にもなっていた。手軽に取り出し、取り回しの良いDC35は、掃除に対するストレスを軽減してくれる。
さらにいえば、どうやらDC35のバッテリー駆動時間が限られていることも“掃除意欲”に関係しているようだ。「掃除は面倒だけど、どうせ15分でバッテリーが切れるから、その間“だけ”がんばろう」と思える。さらに掃除が終わると、ちゃんとクリアビンからゴミを落として壁にかける。いくらナマケモノでも、ゴミがたまったままの掃除機を目立つ場所に置いておくのはさすがにイヤなのだ。
DC35が来てからというもの、わが家の床は歴史上初めてきれいな状態をキープしている。ダイソンならではの“壁掛け掃除機”は、すばらしいアイデアだったようだ。
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