ソニーは3月22日、東北地方太平洋沖地震および同地震にともなう津波、また計画停電などの影響を受けている複数の製造事業所の状況を発表した。
ソニーグループでは被災した地域の従業員全員の生存が確認されたものの、光学ディスクのコーティング材、タッチパネルなどを生産している「ソニーケミカル&インフォメーションデバイス」やCDやDVDといった光ディスクを製造している「ソニーDADCジャパン」などの一部事業所では生産を停止している。
また、直接的に地震による被害はないが、計画停電の影響や原材料や部品の調達状況の悪化により、ビデオカメラやデジタルカメラ、携帯電話などを製造している「ソニーイーエムシーエス」やマイクやヘッドフォンを製造している「ソニー・太陽」など一時的に生産を見合わせている事業所も発生している。
ただ、震災発生以後、生産活動を停止していた事業所の中では、断続的に生産を再開したところもあり、徐々に復旧が進んできているようだ。
その他、現在多くの事業所では通常通り生産活動を行っているが、原材料や部品などの調達状況を見て、生産状況を考慮していくとのこと。
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