底は打った? カカクコムが薄型テレビカテゴリのアクセス動向をリポート
カカクコムは、購買支援サイト「価格.com」に蓄積されたアクセスデータや価格情報などのデータを基に、2012年夏の液晶テレビ商戦に関するリポートを発表した。
カカクコムは5月17日、購買支援サイト「価格.com」のデータを基にした2012年夏の液晶テレビ商戦に関するリポートを発表した。
同社によると、地デジの完全移行化で2010年11月をピークに「液晶テレビ」カテゴリのアクセス数は頭打ちとなり、2011年7月を境に大幅な減少へと転じたという。2010年11月にアクセス数が上がったのも「家電エコポイント制度」の実質半減に対する駆け込み需要があったためで、実際は地デジに完全移行化する半年以上前に液晶テレビの販売がピークアウトしていたと見る。
しかし、減少一辺倒だったアクセス数は2012年4月より横ばいに。すでに10年近く前に液晶テレビやプラズマテレビを購入したユーザーはそろそろ買い替えの時期を迎えており、7〜8月に開催されるロンドン五輪もテレビの買い換えには追い風となるとしている。
アクセスによるメーカーシェアを見てみると、以前は圧倒的な支持を得ていた東芝に対し、直近では2位・3位のシャープとソニーが徐々に差を縮めてきた。4位であるパナソニックもシェアを上げてきており、メーカーによる差はほとんどなくなってきているという。
一方、2012年の夏については、ここ数年間で需要を先食いしてしまったこと、追い風となる要素がほとんどないことから市況は厳しい状態になると予想。そのため各社ともにラインアップ縮小や見直しを行い、普及価格帯のスタンダードモデルではなく、自社の得意分野を生かした高画質モデルや高級モデルに再び軸足を移していることが共通の傾向だという。
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