NHKは2月19日、既存のCATV設備を使用したスーパーハイビジョン(以下SHV)信号の伝送実験が成功したと発表した。
今回の実験は、山梨県の日本ネットワークサービスとの共同によるもの。現在のケーブルテレビチャンネルでは伝送容量が不足するため、送信側でSHV信号を分割し、複数チャンネルで伝送して受信側で同期・合成する「複数搬送波伝送方式」を開発。山梨県で運用しているケーブルテレビ施設を使用して実験したところ、複数の空きチャンネルによる圧縮符号化したSHV信号の伝送を確認したという。
実験では、映像符号化にはMPEG-4 AVC/H.264を使用。64QAMおよび256QAMによる2〜5チャンネルを使用した。NHKはSHV放送の早期実現に向け、今後も伝送方式など技術開発を進める予定だ。
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