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音楽ファイルを無断公開していた25名の情報開示を求める――日本レコード協会が発表
日本レコード協会の会員レコード会社がインターネットプロバイダ16社に対し、Gnutella(グヌーテラ)ネットワークで音楽ファイルを無断公開していた25名の氏名などの開示を求める請求を行った。
日本レコード協会は7月18日、同協会会員のレコード会社がインターネットプロバイダー(ISP)16社に対し、Gnutella(グヌーテラ)ネットワークで音楽ファイルを無断公開していた25名の氏名などの開示を求める請求を行ったと発表した。
この25名は、Gnutellaネットワークに接続するファイル共有ソフト「Cabos」や「Limewire」を使って権利者に無断で音楽ファイルを公開し、同協会会員のレコード会社が持つ著作隣接権(送信可能化権)を侵害していた。このため当該レコード会社は「プロバイダ責任制限法」第4条第1項に基づき、プロバイダに対して25名の住所や氏名などの情報開示を求めた。同協会会員のレコード会社は、これまでに情報開示を受けた31名のユーザーとの間で反省文や誓約書の提出、損害賠償金の支払いによる和解をしている。
また、同協会は2010年4月から「ファイル共有ソフトを悪用した著作権侵害対策協議会(CCIF)」に参加。ファイル共有ソフト「Winny」で音楽ファイルなどをアップロードしている者に対し、プロバイダ経由で注意喚起するメールを送っており、2013年6月までに9451通のメール送信を依頼したという。
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