シャープ、巨大な冷凍室「メガフリーザー」搭載のプラズマクラスター冷蔵庫:さぁ、冷凍食品をまとめ買いだぁ〜!(2/2 ページ)
冷凍室が冷凍食品でいっぱいになってしまうという経験をされた方は少なくないだろう。シャープは冷凍室を思いっきり拡大した冷蔵庫を発売する。
2本のパイプを自由に動かして、整理しやすく
新製品の冷凍室に入れる冷凍ケースには、ケースを4つに分割する2本のお互い交差する細いパイプがある。このパイプの交点にあるプラスチックのホルダーをゆるめて、上下左右に動かすことで、4分割のそれぞれの容積を調節できる機能、「4切り(しきり)名人」を搭載した。
4切り名人を上手く活用することで、冷凍食品の中でも小さめのものは立てて、本を棚に入れるように収納できる。これで下層に置いた冷凍食品を忘れることもなくなり、冷凍室の容積を有効に活用できる。シャープによると、冷凍室の容積を従来比で20パーセント有効に活用できるという。
また、食品を冷凍することで発生する「冷凍やけ」を防ぐ新機能も搭載した。冷凍やけとは、冷凍保存した食料の水分が昇華してしまい、水分不足に陥る現象。脂質が酸化したり、タンパク質が変質してしまうため、味が悪くなってしまう。
冷凍やけを防ぐためにシャープが導入した新機能が「新鮮極み冷凍」だ。これは、専用の冷凍室を用意し、その冷凍室の上面を「冷凍やけガード」と呼ぶ板で密閉し、食品に直接冷気が当たらないようにする機能だ。直接冷気が当たることを避けると、食品の乾燥を防ぐことができ、冷凍やけの発生を抑えられる。
また、冷凍室のドア開閉時の温度変動によって食品に霜が付くことがある。霜が付くと、食品の鮮度が低下する。これを防ぐために、ドア開閉時に冷凍室の温度を急速に下げて温度上昇を抑えることで、霜が付くことを防ぐ機能も搭載した。
「新鮮極み冷凍」と同様の考え方を野菜室にも応用した。その機能が「シャキット野菜室」だ。野菜室を覆う「うるおいガード」を用意し、野菜に直接冷気を当てないようにした。これで野菜の乾燥を防ぎ、鮮度低下を抑えることができるという。
シャープはこの「メガフリーザー」を搭載した製品を発売することで、401リットル以上の大型冷蔵庫の販売台数で、2014年度は2013年度と同等の数字を、2015年度には前年比で2けたの成長を目指すとしている。
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