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使いこなせてますか?――樫尾俊雄発明記念館で知った電卓にまつわるトリビアのあれこれ:「電卓の日」を前に電卓を知る(後編)(2/3 ページ)
東京理科大学・近代科学資料館では、計算をする道具(電卓)が現在の形になるまでをたどってみた。場所を移して、樫尾俊雄発明記念館では、電卓の“今”について理解を深めてみよう。
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「M+」「MR」、うまく使えてる?
安価な電卓でも「M+」「M−」「MR」など“メモリー”に関係していそうなボタンが配置されている。これらは電卓のメモリー機能で、いちいちメモを取らずに複数の計算をしていけるため、使いこなせるようになると非常に便利だ(と大平氏)。
例として挙げられたのが「3000円分のポイントを使い、750円のペットボトル飲料水と250円のティッシュボックスを購入したときの残りポイントの計算」というもの。
高級電卓のボタンの文字はすり切れない
毎日毎日使う電卓を使う部署だと、キートップの文字が消えてしまわないか心配になることだろう。カシオでは「消えません」と断言する。どれだけすごいインクを使っているのだろう? と思っていたら、インクではなく、「2色成型樹脂キー」を採用しているからだという(ただし、一部キーを除く)。分かりやすく言えば、数字が金太郎アメのようになっているため、キーがすり減ったとしても文字が消えない、というのだ。
もちろんこれは高級な「本格実務電卓」でのみ採用されているもの。電卓をよく使うのであれば、キートップの文字が消えてしまって買い替えるハメになるより、高級電卓を買っておいた方が良いのかもしれない。もっとも、電卓打ちのプロになれば数字をほとんど見ないで入力するらしいが。
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