家族1人ひとりの暑い、寒いを見分けるエアコン――パナソニックから
パナソニックは、エアコンの新製品「Xシリーズ/WXシリーズ」を発表した。新搭載の「冷温感センサー」で家族一人ひとりの暑い、寒いの感覚を見分け、気流を制御するという。
パナソニックは9月1日、エアコンの新製品「Xシリーズ/WXシリーズ」を発表した。新搭載の「冷温感センサー」で家族一人ひとりの暑い、寒いの感覚を見分け、気流を制御するという新機能を搭載した。10月下旬に発売する。
同社のエアコンは人の居場所や活動量、部屋に差し込む日差しの量までをセンサーで検知するが、今回はさらに「冷温感センサー」を搭載。人が発する“放熱量”までを算出するように進化した。
温冷感センサーは、高解像度のサーモグラフィーを用いて“人の表面温度”と周囲の温度を識別。温度差から人が発している“放熱量”を算出し、その人が暑いのか、寒いのかを推定する。これを利用して、例えば暖房時に暑いと感じている男性がいれば温風をひかえめに届け、寒いと感じている女性にはしっかり温風を届けるなど細かい気流制御を行う。快適性の向上に加え、節電効果も期待できる。
「従来のサーモセンサーで体の表面温度を見て判断する手法では、個人の感覚の差や着衣量の差などにより、人の温冷感を測定することは困難だった。そこで、奈良女子大学と共同開発した独自の温冷感推定アルゴリズムを用い、温冷感を測定することに成功した」(パナソニック)。
このほか、大口径のクロスフローファンと大きなフラップ、気流制御の見直しにより、実感音(SONE値)を従来機の1.13から0.22と約5分の1にする静音化も実現。リモコンのボタン1つで静かな運転に切り替わる「しずかモード」も新たに搭載した。
Xシリーズは6畳用から23畳用までの12モデル(電源は単相100ボルトもしくは200ボルト)、WXシリーズは14畳用から23畳用までの5モデルをラインアップ(単相200ボルト)。価格はすべてオープンプライスとなっている。
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