検索
レビュー

足元の冷え対策にはサーキュレーターが有効? サーモグラフィで検証してみた(1/2 ページ)

冬のエアコン暖房は足下が冷える……そんな悩みを解消するには、エアコンに向けてサーキュレーターを動かすと良いらしい。半信半疑で試して見たところ、実際に暖まっていく様子をサーモグラフィで確認できた。

Share
Tweet
LINE
Hatena

 暖房が本格的に必要になった現在、最大の悩みは足下の冷えではないだろうか。最新のエアコンが取り付けてあれば、もしくは自分で交換できる状況ならいいが、あいにく賃貸ゆえに、かなり古い製品が取り付けてある。リモコンを見ても、ボタンは運転切替、温度、風量、風向き、タイマー、とこれくらい。使ってみるとやっぱり足下が寒い。落ち着かなくて、ついうろうろしてしまうのだ。

 夏はサーキュレーターを使うといいとよく聞くが、冬はどうなんだろう? そんな疑問で検索してみたところ、アイリスオーヤマのサイトに興味深い情報を見つけた。なんと、冬もサーキュレーターを使うといいというのだ。夏は聞いたことがあるけれど、冬もなのか。確かに考えてみると、冷気は下に、暖気は上にいくのだから、理屈上冬のほうが空気をかき混ぜたほうがよさそうだ。これまでサーキュレーターを使ったことはなかったが、せっかくなので試してみることにした。

 すると、サイトに書かれていたことは確かだったことが分かってしまった。冬、サーキュレータを使うと、足下の冷えが軽減できるのだ!

首ふり静音設計で、8畳までカバー

 筆者が手に入れたのは、アイリスオーヤマのコンパクトサーキュレーター「PCF-HD15」という製品。コンパクトで、8畳までカバーする首ふりタイプで、静音設計というのが選んだ理由だ。

コンパクトサーキュレーター「PCF-HD15」

 サイズは約241(幅)×約167(奥行)×約292(高さ)mm、重さは約2kg。本体についた操作ダイヤルを回すことで、首ふりと固定ともに「静音」「中」「強」の合計6つのモードから動作を選べる。羽根の角度は20度から90度まで6段階で変更できる。


操作ダイヤル。通常は首ふりを愛用

首ふりを選択すると、本体が回転しはじめる

 とにかくとてもコンパクト。その形状から、昔買ったとても小さい扇風機と同じようなイメージを抱いていたが、サーキュレーターの風は静音でもしっかりしている。しかも「静音」が静かだ。説明によれば、35dB以下なのだという。エアコンにしろファンヒーターにしろ、動作音が結構するのでこれはありがたい。

下は20度まで(左)、上は90度まで(右)

サーキュレーターには目的に応じた設置方法があった

 正直に告白すると、サーキュレーターを買ってもそんなに使い道ないのでは、と思っていた。しかしそれは間違いだったようだ。取扱説明書によれば、サーキュレーターには冷房、暖房、空気の循環、換気、二部屋循環、洗濯物乾燥と、目的に応じた設置方法があるそうだ。

 冷房使用時は、エアコンを背にして、角度は床に平行に設置するといいらしい。これで動作させると、下にたまる冷たい空気を循環させると気流ができて清涼感がアップするのだそうだ。

 暖房使用時は、部屋の角(エアコン)に向けて作動させることで、上にたまる暖かい空気を循環させて足下を暖められるという。

 空気の循環を促したいときは、天井に対して真上に向けて作動させる。上から下へと空気が流れ、部屋の空気の温度のムラを減らすという。

 焼き肉や焼き魚をしたあとなど、部屋の換気をしたいときは、開けた窓に向けて作動させることで、屋内の空気を積極的に排出させ、屋外の空気の流入を促進させることができるそうだ。

 部屋は2つあるけれど、エアコンは1台というときは、エアコンのある部屋からエアコンのない部屋にむけて作動させることで、暖かい空気を循環させることができるそうだ。

 洗濯物乾燥は首を振らせながら直接風を当てるといいらしい。

 部屋の換気にも使えるとは。もちろん窓を開けておかなければならないので、冬場は辛いかもしれない。しかし用途は想像以上に広かったようだ。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

       | 次のページへ
ページトップに戻る