パナソニック、ローパスレス16Mセンサー搭載の「LUMIX GX7 Mark II」を発表
パナソニックがボディ内5軸手ブレ補正とローパスフィルターレスセンサーを搭載したミラーレス一眼新モデル「LUMIX GX7 Mark II」を発表した。5月18日から販売する。
パナソニックが4月5日、ボディ内手ブレ補正を搭載した「LUMIX GX7」をベースに、ローパスフィルターを取り除き、新ヴィーナスエンジンを搭載した「LUMIX GX7 Mark II」を発表した。5月18日に発売する。価格はオープンプライスだが、実売予想価格はボディが9万円前後(税別)、「LUMIX G VARIO 12-32mm / F3.5-5.6 ASPH. / MEGA O.I.S.」が付属する標準ズームレンズキットが10万円前後(税別)、「LEICA DG SUMMILUX 15mm / F1.7 ASPH.」が付属する単焦点ライカDGレンズキットが13万円前後(税別)。ボディカラーはブラックとシルバーを用意する。
Mark IIとなり、GX7から大きく変わったのが、16M Live MOSセンサーの光学ローパスフィルターをなくした点だ。モアレの発生などを抑えるために搭載されているローパスフィルターだが、センサーの高画素化が進んだ現在では、ローパスフィルターを非搭載にして解像感を高める製品も多く、GX7 Mark IIでも解像感を優先した。さらに、モアレや偽色を効果的に低減することも可能な新ヴィーナスエンジンを搭載し、高画質を実現している。
手ブレ補正機構には、回転方向のブレを軽減する機能を追加しており、5軸でのボディ内手ブレ補正を実現。さらに、手ブレ補正機構を内蔵したレンズを装着すれば、ボディとレンズそれぞれの手ブレ補正による「Dual I.S.」を実現。動画撮影時にも利用できるため、手持ち撮影や望遠撮影時にも安定した撮影が可能になる。手ブレ補正の効果は4段分。
4K映像の中から、最適な写真が選べる「4Kフォト」もサポートしており、シャッターチャンスにも強くなっている。また撮影後に画面内の任意の場所にピントが合った写真を得られる「フォーカスセレクト」もサポートした。
連写速度は秒間約8コマ。ファインダーは約276万ピクセルのカラー液晶ディスプレイで、3.0型のタッチパネルモニターも備える。モニターの解像度は約104万ピクセル。多様なエフェクトが楽しめるクリエイティブコントロールも備える。従来のモノクロームに加えて質感表現を追求した「L. モノクローム」を搭載し、フィルムカメラで撮影したようなモノクロ写真が撮れるのもポイントだ。
外形寸法は幅約122×高さ70.6×奥行き43.9mm(突起部除く)、重さは約426g(ボディキャップなし、バッテリー・メモリーカード含む)。撮影可能枚数はCIPA企画で約290枚(LCD ON時)。
関連記事
- 大人のマイクロフォーサーズ、パナソニック「DMC-GX7」
パナソニック「DMC-GX7」はEVF搭載のミラーレス。EVFで被写体に集中して撮影できるし、背面液晶で気楽にも撮れる。それに各所の質感も高い。まさに“大人のミラーレス”といった製品だ。 - “ミラーレス最高級画質” チルト式EVF搭載のプレミアム機「DMC-GX7」
パナソニックが「DMC-GX1」の後継となる「DMC-GX7」を発売する。新センサーなどで“ミラーレス最高級画質”をうたい、チルト式EVFなどで操作性も高めた。ボディ内手ブレ補正も備え、オールドレンズとの組み合わせにも適する。 - 写真で見る「DMC-GX7」
パナソニックが9月に発売する、“ミラーレス最高級画質”をうたうデジタルカメラ「DMC-GX7」を写真で紹介する。 - 「GX7はスナップカメラの最高峰を目指した」 パナソニック北尾氏に聞く(前編)
パナソニック「DMC-GX7」は“ミラーレス最高級画質”をうたう、こだわりの製品だ。新製品の狙いやLUMIX Gシリーズの将来像について同社事業部長の北尾氏に話を聞いた。 - 提供するのはGX7の「世界観」 パナソニック北尾氏に聞く(後編)
新製品「DMC-GX7」についてパナソニックの北尾事業部長は「世界観を提供する」という。GX7の完成後、同社が目指すマイクロフォーサーズシステムの重点領域や方向性を尋ねた。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.