Adobeは3月7日、スマートフォン向けの写真撮影・編集アプリ「Lightroom Mobile」に、RAW画像を重ね合わせてHDR画像を撮影できる「RAW HDR撮影モード」機能を追加した。
この機能は、露出の異なる3枚のRAW画像を撮影し、それらを自動的に位置修正、合成、ゴースト除去、トーンマッピングを行い、明暗差の大きい撮影シチュエーションでも白飛び、黒つぶれを抑えた画像を作ることができる。
スマートフォンに搭載されている一般的なHDR撮影はJPEG画像2枚を合成するものだったため、RAW画像でのHDRに比べて色調が再現できないことがあったという。
合成されたHDR RAW画像は16bitのDNGファイルとなり、ファイルサイズは画像によるが1枚約40〜50MB程度になる。
(※記事初出時、32bit DNGとしていましたがAdobeから訂正がありましたので修正いたします)
RAW HDR撮影機能が使えるのは、iOSではiPhone 6s、iPhone 6s Plus、iPhone 7、iPhone 7 Plus、iPhone SE、iPad Pro 9.7だ。
Androidは、現時点ではGalaxy S7、Galaxy S7 edge、Google Pixel、Pixel XLのみの対応となる。対応機種が限られるのは、処理性能とメモリ容量が理由だという。
その他、iOS版には「元画像の書き出し」「評価とレビュー」「スリープ状態を停止」機能が、Android版には線や円形での部分編集機能が追加された。
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