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素晴らしく良くなった“オトナの道楽カメラ”、富士フイルム「X100F」(4/4 ページ)

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 ワイコンやテレコンも用意されているが、望遠に関しては「デジタルテレコン」機能がある。デジタルズームといえばそうだが、選べる焦点距離が50mm相当と75mm相当と限られているので「デジタルテレコン」だ。

 これがなかなかいい。等倍でみればデジタルズームかけたのはわかるが、よほど大きくプリントするのでなければ十分使える。


デジタルテレコンで撮影。だが凝視しない限り気にならない。実用性の高いデジタルズームだ(1/750秒 F4 ISO200)

 ISO感度はISO200から12800で、拡張ISO感度として、下はISO100、上は25600と51200を選ぶことができる。

 撮影最短距離は約10cm。


ISO6400にセット。F2.8で撮影した夜の桜。絞りが開放になってないのが残念(すみません)。絞り羽根は9枚(1/70秒 F2.8 -1 ISO6400)

 ISO感度ごとの撮り比べもどうぞ。


ISO200からISO3200まで

ISO6400からISO25600まで

 ISO6400あたりまではかなりきれい。ISO25600でもあまり不自然さはなく使えそうだ。

 ISOオート時はAUTO1からAUTO3まで3種類のパターンを設定できる。


ISOオートは基準感度、上限感度、低速シャッター限界の3つのセットを3つ作って使い分けられる

 シャッタースピードは最高で1/4000秒(ただし、F2では1/1000秒まで)。電子シャッターに切り替えると、1/32000秒まで上げられる。電子シャッター時のローリングシャッター歪みはけっこう大きいので普段はメカシャッターで使うのがいい。

 非常に明るい場所で絞りを開いて撮りたいときは、内蔵のNDフィルタを使うという手もある。

 フィルムシミュレーションモードで写真の雰囲気を変えるのも得意。特に最近追加されたモノクロの「アクロス」がいい。


昔懐かしい円筒形の対流型ストーブ。炎にフォーカスを合わせ、フィルムシミュレーション「アクロス」で撮影(1/60秒 F2 ISO2000)

 手ブレ補正はないが、メカシャッターによるショックもほとんどないのでしっかり撮ればOKだろう。

 X100も四代目にしてぐっと完成度が高まった感じだ。

 見た目はクラシックだが中身はイマドキのカメラなのでUSB充電も可能だしWi-Fiも使える。写真好きがカメラを1台だけ持って撮影散歩に行くのならこれはなかなかよい選択肢だ。

 35mm相当は身近な人を撮るにもいい。ほどよい距離感で撮れるし、AFも速くて快適だ。10万円超の単焦点カメラなので誰にでもってわけにはいかないが、写真好きなら一度手にしてみてもいいカメラである。

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