カシオがスマートウォッチに「本気」 アウトドア向けアプリ開発9社とパートナーシップを発表
カシオがAndroid Wearアプリ開発会社9社とのパートナーシップを発表。登山、ゴルフ、サーフィンなどアウトドア向けスマートウォッチとして「ナンバーワンブランドを目指す」。
カシオ計算機は2月8日、Android Wearアプリ開発会社9社とのオフィシャルパートナーシップを発表した。登山、ゴルフ、サーフィンなどアウトドアスポーツに絞り、同社のスマートウォッチ“PRO TREK Smart”「WSD-F20」の推奨アプリとする。「9社の合計ダウンロード数は2000万。彼らと組むことで2000万人にカシオ製品の情報が届く」(カシオ)
カシオは16年にAndroid WearをOSとして採用した“スマート・アウトドア・ウォッチ”「WSD-F10」を発売。17年には第2弾としてタフな環境に耐えるWSD-F20を投入した。製品コンセプトは「スマホの代わりではない。スマホの使えない場所で、ウェアラブルだから提供できる利便性を提供する」こと。「例えばスマートフォンを見ながらゴルフ場を回るのは煩わしい。アウトドアユーザーにとってはウェアラブルであることが大きな利便性につながる」(同社の中村寛副社長)という。
一方でAndroid Wear搭載のスマートウォッチは、「17年には前年の4倍にあたる24の新製品が登場した」(米GoogleでAndroid Wear Produst Operationを担当するLeor Stern氏)という激戦区だ。カシオは現在シェア3位のポジションだが、アプリメーカーとの協業を通じてアウトドア向けスマートウォッチとしてのブランドを確立し、ターゲティングしたユーザーに訴求する。
パートナーのアプリは、全世界で130万人のユーザーを抱えるゴルフアプリ「HOLE19」、世界300万ダウンロードのスキー&スノーボードアプリ「Ski Tracks」、500万人が愛用するスポーツフィッシングアプリ「FISHBRAIN」など、それぞれの分野で認知度の高いものばかり。また英国SIX TO STARTが開発した「Zombies,Run!」は、「ストーリーラン」と呼ばれる新スタイルのランニングを提案した注目のアプリだ。人気小説家が書いたストーリーに沿ってランニング中にゾンビが襲ってくるという内容で、ゾンビに追いかけられると走るスピードを上げなければならず、インターバルトレーニングとしても優秀だという。
「われわれは本気でスマートウォッチを伸ばしていく。それにはOS、アプリ提供する会社、ハードウェアのカシオが同じビジョンを持って進むことが重要だ。互いに高め合い、Win-Winの関係を築いていける」と中村氏。「カシオはAndroid Ware搭載スマートウォッチでナンバーワンブランドを目指す」と意気込みを見せた。
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