503iのベンチマーク結果をどう読むか?

各所で503iシリーズのベンチマーク結果が公開され始めた。開発者は,そして一般ユーザーは,この結果をどう利用したらいいのだろうか?

【国内記事】 2001年2月21日更新

 折りたたみ型のSO503i,N503iなどの発表も近くに迫る中,503iシリーズのベンチマークが各所で公開されてきた。2月6日の記事で紹介したMasa氏のホームページでは,未発表のD503i,SO503i,N503i,そしてP503isなどのベンチマーク結果と思われるものも掲載されている。Mobileチャンネルでも,スパイシーソフトが公開した詳細なベンチマーク結果を掲載した(2月13日の記事参照)。

 しかし,これらのベンチマーク結果をどう見たらいいのだろうか? 単なる“CPU速度はF503iのほうが高速”といった結果だけでは,iアプリ開発者にとっても,ユーザーにとってもそれほど参考にはならないだろう。

 スパイシーソフトの開発技術責任者である山田元康氏は,グラフィックスの描画だけでも11種類という詳細なベンチマークを行った理由を,「GIFを描画するときに,カラーと白黒,透明ありと透明なしで速度が変わるなら,開発者は高速な描画法を選ぶことができる」と説明する。さらに,「120×120ピクセルを塗りつぶすなら,どんな命令を使うのが最も速いかも分かる」と,プログラマーが複数の選択肢を持っているときに,どの方法が一番速いかを検討するのに使えると語る。

 Mobileチャンネルで掲載したベンチマーク結果では省いたが,現在スパイシーソフトのiアプリアーカイブ「アプリ★ゲット」からダウンロードできるベンチマークソフトでは,“ある命令を1000回ループするのにかかった時間”が表示される。これによって,ある命令のだいたいの実行速度も把握できるわけだ。

快適にiアプリを使うなら?

 現在,iアプリが快適に動くかどうかに直接影響してくるのはキャラクターの移動などグラフィックの描画部分だ。特に,イメージデータであるGIFの描画が体感速度に響く。プログラマーとしては,「ほかの機種に比べてGIFの描画が遅いF503iをテスト環境として(iアプリを)製作する」(山田氏)という。

 実際,ある大手ゲームメーカーの開発者も「F503iはGIFの描画が遅いため,ゲームのプラットフォームには適していない」と語っている。

 また,CPUの演算性能も機種によってかなり違いがあるが,「10Kバイトという制限の中では,思考ルーチンなど多くのループを持ったプログラムは作りにくい」(山田氏)という。CPU速度自体は現状のところ,それほどiアプリに影響を与えないようだ。

6万5000色液晶の意味は?

 503iシリーズでは,6万5000色液晶を採用する機種が予定されている。しかし,iモードシリーズが表示できる画像は標準的にはGIFだ。GIFは256色までの画像フォーマットのため,“6万5000色の表示能力を活かせないのではないか?”という疑問が挙がっている。

 P503iのようにJPEGが表示できるブラウザを持った機種もあるが,松下通信工業は自社開発のブラウザを使っており,特殊な例とも考えられる。もしもJPEGやPNGなどフルカラー表示が可能な画像フォーマットがサポートされないとしたら,6万5000色液晶の意味はどこにあるのだろうか?

 山田氏は「iアプリの場合,複数のGIFファイルを表示することができる。複数のGIFファイルを利用することで,6万5000色表示の性能をフルに利用できる」と説明する。なるほど,単に壁紙を表示する場合は,256色しか表示できないが,iアプリを使った壁紙ならば6万5000色を使えるわけだ。

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[斎藤健二,ITmedia]

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