基地局【きちきょく】
一般的に,携帯電話の基地局はBS(Base Station)と呼ばれ,PHSの基地局はCS(Cell Station)と呼ばれている。PHSの場合は公衆基地局のほか,ビル内用基地局や構内交換機用基地局などがある。また,PHSを子機として登録したデジタルコードレスホンも,ある意味では基地局といえるだろう。ここではNTTドコモの携帯電話の基地局について解説を行う。 携帯電話のサービスエリアには,電波の送受信を行うための基地局が必要になる。携帯電話の基地局には大きく2つの種類があり,その地域のキー局となるいわゆる親局と,親局から128Kbpsの専用線で中継されるマイクロBS局がある。親局とNTTドコモの交換局はやはり専用線で接続されており,通話先によってNTT地域会社やほかの携帯電話会社などの交換機に接続される。 マイクロBS局は新型基地局とも呼ばれており,収容する回線容量を10回線に限定することで,大幅な小型化がなされている。また,監視制御部を親局に持たせることで設備コストも抑えることができ,トラフィックの少ない山間部や,ビル・地下街などへの基地局設置が可能になっている。 こうした固定基地局以外に,被災地向けの支援設備として,移動基地局が用意されている。これは車に基地局設備を搭載したもので,近くの基地局から送出される電波を無線で中継することによって,一時的にサービスエリアを確保することができる。移動基地局は,基地局設備を載せた基地局車と,技術要員などを運ぶ支援車で構成される。阪神大震災以降,こうした災害対策設備の導入が積極的に行われている。実際には災害対策だけでなく,イベントが実施される際の臨時基地局などとして幅広く利用されている。
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