ソフコン2002 3rd Edition featuring l'agenda" 第4回 作ったソフトを動かすには?l'agenda用に作ったソフトを動かすにはちょっとしたコツがある。ビルドしたソフトを起動させるためのtipsをご紹介しよう。
作ったソフトを実機で動かすには?作ったソフトを実機で動かすには,どうすればよいか? これがちょっと大変なのである。というのは初期状態でl'agendaからプログラムを起動するには,メニューからソフトを選択するしかないからである。このメニューに出てこないソフトは起動できない。 エクスプローラのようなソフトがl'agendaに内蔵されていれば,そこから直接exeファイルを実行して起動できるのだが,そのようなソフトはない。オンラインソフトのファイル管理ソフトを使えば別だが,そのファイル管理ソフトはどう起動するのか。要はl'agendaのメニュー項目にソフトを追加する方法が分かればいいわけである。その方法は2つ用意されている。1つは,インストーラからのインストール。これでメニューに登録される。 しかし,インストーラを使わずに,もっと簡単にメニューにソフトを表示するためにコンパクトフラッシュを使うという方法がある。ノートPCや,ほかのCEマシンなどでコンパクトフラッシュにProgram Filesというフォルダを作り,その中にEXEファイルを入れておく。そして,l'agendaに差し込むと,メニューに「カード」という項目が増えて,コンパクトフラッシュのProgram FilesフォルダにあるEXEファイルが出てくるのである (下画面参照) 。
あとは本体内蔵ソフトと同じようにタップすれば起動できる。
ActiveSyncを使いたい!これで起動できるようになったわけだが,eMVC++で開発したソフトをいちいちコンパクトフラッシュにコピーして,l'agendaに差し込む,というのはなんとも面倒である。普通のCE用ソフト開発なら,eMVC++から直接ファイルを実機にコピーし,実行するように指令できるが,これはActiveSyncを通して行っていること。l'agendaはActiveSyncを使わず独自の同期ソフトを使っているため通常の方法では「eMVC++から直接ファイルを実機にコピー」はできないのだ。 SDKにはl'agendaでActiveSyncを使うソフトが入っている。SDKのCD-ROMのProgarm Filesフォルダに入っている「ExeRepllog.exe」をl'agendaにコンパクトフラッシュ経由でインストールし実行することで,eMVC++から直接l'agendaにファイルをコピー,実行できるようになる。
具体的な手順はこうである。
これで普通のWindows CE用ソフトウェアと同じように開発が行える。もちろん,ActiveSyncはeMVC++にしか使えないわけではなく,Pocket PCと同様ActiveSyncも使用可能になる。 eMVC++でActiveSync経由でl'agenda用ソフトの開発を行うときには注意点がある。[ツール]-[オプション]のダウンロードタブで「常にバイナリをターゲットにダウンロード」をチェックしていると,[ビルド]-[実行]時にMFCのDLLファイル (mfcce300_ca.dll) のダウンロードも行おうとしてしまうのだ。このファイルは既にl'agendaに内蔵されており,ダウンロードする必要はないので,キャンセルしよう (詳細はSDKのREADME.TXTを参照) 。
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