J-フォン,W-CDMAの「3G国際ローミング」実験に成功J-フォンの3Gネットワークと,スペインVodafoneのUMTSネットワークを用いて,J-フォンは国際ローミング実験に成功した。
J-フォンは12月19日の夜,W-CDMAネットワークおよび携帯端末を使用した「国際ローミングサービス」実験に成功したと発表した。J-フォンによると3GPP仕様(W-CDMA)での国際ローミングは世界で初めて。 この実験はJ-フォンの3GネットワークとスペインのVodafoneの3Gネットワーク間で行われたもの。J-フォンの3Gサービス加入者がスペインに旅行しているという想定で行われ,互いに090-xxxx-xxxxの番号を持つJ-フォンの3Gサービス対応端末同士で,スペインと日本の間で会話が行われた。 実験は,スペインのマドリードー東京間で行われた。スペインVodafone側ではNortel NetworksのUMTSネットワーク,日本ではJ-フォンのW-CDMAネットワークを用い,スペイン側ではQualcommのMSM5200チップセットを用いた端末に,J-フォン加入者情報が記されたUSIMカードを挿入して通話が行われた。 またケーブル・アンド・ワイヤレス社が提供する専用の国際信号線を使い,MAP(Mobile Application Part:位置情報などの移動体通信に特有の信号)のやりとりを行った。商用サービス時には通常の国際公衆網を利用するという。 ただし今回の実験は「技術的に実現可能だということを実証した」(J-フォン)ということで,3Gのスタート時に国際ローミングが提供されることを意味するわけではない。 J-フォンは2002年6月より,東京23区とその周辺地域において3Gサービスを開始する予定。10月には全国主要都市にサービスを開始,2004年3月には人口カバー率90%を実現する予定だ。
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