噂の“NetMD”はどこまで使える?(1/3)

USBで接続し,PCから音楽データを高速に転送できる「NetMD」対応機,ソニーの「MZ-N1」が発売された。話題の“NetMD”は,どこまで便利に使えるものなのか,レビューをお届けする。

【国内記事】 2001年12月20日更新

 USBでPCとMDを接続し,音楽データを高速にデジタル転送できる「NetMD」規格に対応したデバイス「MZ-N1」が,ついに発売された。世界最長の110時間再生と,MDレコーダーとして世界最軽量の87グラムを実現しており,ポータブルMDレコーダーとしても魅力的な製品だ。


シルバーの「MZ-N1」。ブルーも販売予定だが,都内量販店では未入荷だった

 発売が延び延びになったが,都心で店頭に並んだ15日にはほぼ完売。19日現在でも売り切れの店舗が多く,注目度の高さをうかがわせる。価格は3万9800円。ほぼ同時期に発売されたシャープのNetMD対応機「IM-MT880-S」と同じ価格だ。

実際の使い勝手はどうか?

 NetMD対応機へのユーザーの期待は大きい。では,その第1弾となるソニーの「MZ-N1」の使い勝手はどうだろうか。

 大きさや重さは,ポータブルMDとしては標準的な水準だ。だが,MDレコーダーということを考慮すると,NetMD対応以外にも見るべき点は多い。MDレコーダーとして世界最軽量であることもその1つ。また,内蔵のニッケル水素電池で42時間,アルカリ単3電池との併用で110時間という再生時間も,これまでのポータブルMDレコーダーではトップの値だ(それぞれLP4モード)。

 PCとの接続は,充電台を兼ねたクレードルを経由して行う。この点は,本体にダイレクトにUSBが接続できるシャープの「IM-MT880-S」と異なる部分だ。ソニーによると,ダイレクトに接続できるアダプタも,クレードルの単品発売も予定はないという。

 そのため,“ノートPCと共に持ち歩き,随時好きな音楽を転送する”という使い方には向かない。メディアの価格が安いMDの特性を生かす意味でも,複数枚にデータを転送しておき,外出先ではメディア自体を入れ替えるというのが,一般的な利用法になるだろう。


軽量なクレードル。内部に回路らしきものは見あたらず,単にコネクタの形状を変換しているだけのようだ

 PC用のソフトウェアとしては,ソニーのネットワークウォークマンなどシリコンオーディオプレーヤーでも使われている「OpenMG JukeBox」が付属する(Windows版のみ)。これはシャープの「IM-MT880-S」でも同様で,現在のところNetMDの標準ソフトという位置づけだ。

 ジャストシステムがOpenMGに対応した互換ソフトウェアの開発を表明しているが(7月2日の記事参照),発売は年明け。パッケージソフトとして発売されるのではなく,別のNetMD製品へのバンドルソフトになるもようだ。

 OpenMG JukeBoxの使い勝手はどうだろうか?

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[斎藤健二,ITmedia]

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