これが次世代H"のスタンダード?──AirH"対応のHV200登場(2/3)

【国内記事】 2001年12月26日更新

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トレンドに乗った最新仕様のH"

 6万5000色表示の半透過型カラー液晶は,H"では初であり,表現力という点ではようやく携帯電話に肩を並べた仕様となる。本機はfeelH"ではなくH"端末となっているが,サンプリング音源を採用したfeelsoundにも対応している。基本仕様としてはfeelH"と思って差し支えない。

 少々角張ったデザインが印象的だが,サイズ的には折りたたみ型としてほぼ標準的。feelH"である三洋電機製「RZ-J90」ともほとんど同サイズだ。スリムさも特徴の1つで,確かに本体部は19ミリと薄い。しかしカバー部にあるアンテナ収用部の突起が大きく,携帯性は標準的。アンテナを本体下部側に収用すればとも思うが,SDカードスロットや通信コネクタなどに位置関係でこれは無理だろう。


RZ-J90との比較。開いた状態でも閉じた状態でもほぼ同サイズ。RZ-J90がドコモN50xシリーズともほぼ同サイズだから,折りたたみ型としてサイズ的は標準だ


RZ-J90と比較しても確かに薄い。しかしアンテナ収用部がほぼ全体に出っ張っており,この部分を含めるとそれほど薄いとはいえなくなる

 本機の分かりやすい特徴は,背面の7色イルミネーションとワンタッチオープン機能。イルミネーションは音声着信,ライトメール,Eメールなど着信ごとに点灯色,パターンを設定することが可能。ケータイではトレンドとなっているサブディスプレイは備えていないが,マナーモード時などに着信を容易に識別できる。イルミネーション部は結構大きめで,点灯もよく目立つ。


イルミネーションの点滅。基本的には最上部のみが点滅するが,「イルミネーションシャワー」という設定では写真のように上から下へ流れるように点滅する

 ワンタッチオープンはヒンジの左側面に備えたボタンを押すと90度までカバーが自動で開く機能。片手が塞がっている時などにはかなり便利な機能だし,ギミックとしてもなかなかかっこいい。ただし自動で開くためにスプリングが仕込まれている事もあり,両手ならともかく片手で閉める時にはちょっと力がいる。開けやすいがちょっと閉めにくいという感じだ


ワンタッチオープン用のボタンは左手の手の平に乗せると親指で押しやすい位置に。写真のように90度までスプリングの力で自動で開く

歴代H"端末では最高のディスプレイ

 本製品は半透過型で65000色表示の2インチTFT液晶ディスプレイを備える。H"では初のTFT液晶でバックライトも十分な光量があり,おそらく発色,品位,視認性共に最高の製品となるだろう。半透過型のため日中の屋外でも比較的視認性が高い。



反射型STN液晶のRZ-J90と比較すると視認性の違いは歴然。6万5000色表示なので多色の画像でも滑らかに表示する。JPEG画像の表示も可能で,サンプル画像もJPEG

 文字サイズも豊富に準備されており,メールなどでは7×3,7×7,10×9,12×11文字(全角)での表示が選択できる。7×3文字ではほとんど冗談のような大きな文字サイズだが,最大で132文字の同時表示が可能で文字の視認性も悪くない。最大1万文字のEメール受信機能を有効に生かすことができる。


それぞれの文字サイズ。2インチ液晶では10×9文字を採用する機種が多い。情報量が最大となる12×11文字でも特にフォントが間引きされるようなことはなく,視認性は十分高い

 バックライトの点灯時間は調整できないが,待ち受け画面では終話キーを押すことでバックライトを任意にオン/オフできる。メールの読書きやコンテンツ作成中などは終話キーを押してバックライトをオンにすることはできない(作業がキャンセルされてしまう)が,この場合は左側面のMEMOキーを押すとバックライトが点灯する。作業に関係ないキーは完全に無視する仕様なので,覚えておくといいだろう。

 では,操作性はどうだろうか?

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[坪山博貴,ITmedia]

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