これが次世代H"のスタンダード?──AirH"対応のHV200登場(3/3)
歴代製品を継承するスタンダードな操作系KX-HV200は,操作系はスタンダードで従来の同社製品をほぼ継承したものだ。キー数は欲張っておらず,10キーに4方向キー,3つのソフトキー,さらに左側面にメモキーを備えるのみ。3つのソフトキーは同社の伝統ともいえるもので,操作系も従来製品と大きく変わっていない。悪くいえば専用キーは少な目で,メール専用キーなども備えていない。 キーは折りたたみ型ということもあり,決してストロークは大きくないが,キー数を欲張っていないためサイズ,レイアウト共に無理がなく,タッチも悪くない。ソフトキーも兼ねる決定キーは4方向キーの中央だが,4方向キーとは独立しており,決定キーを思うように押せないということもない。一体となった4方向キーはほぼ真円状であり上下左右の位置関係も均等だ。
特にキー数を欲張らないレイアウト。4方向キーも真円状で押しやすく,センターキーもほかのキーと変わらない感じで操作できる 基本操作となる電話帳呼び出し,発着信履歴はそれぞれ4方向キーの右,下,上を利用する(左はコンテンツメニュー)。電話帳は読みを入力し,上下キーで呼出すタイプなので,最小2キーで一覧画面へ移行する。一覧画面では上下キーで1件ずつ移動するほか,左右キーでア行,カ行と切換わる。最新ケータイにも多いタイプだ。 電話帳には1件当たり3番号を登録できるが,電話帳の閲覧は1件ずつではなく1番号ずつの一覧となる。1件に3番号登録されていると,同じ名前が3つ並ぶわけだ。好き嫌いはあると思うが,名前で選んでさらに番号,というよりはストレスはないだろう。電話帳1件あたりの電話番号の登録が多いと一覧性が低下するが,できるだけ多く読みを入力することで素早く目的の電話番号を呼出せるはずだ。
1件に複数の電話番号を登録すると,一覧では同じ名前が並ぶことになる。電話番号は常に最下段に表示される 頻繁に発信する相手に関してはクイックダイヤルという機能があり,0〜9までのキーに割付けて「数字キー+発信ボタン」で発信できる。またクイックダイヤルは右キーを2回押すことでも呼び出し可能で,この場合一覧してから発話できる。割付けたキーを確実に覚える必要もなく,意外と便利な機能だ。 発着信履歴は電話帳に連動して登録された電話番号であれば名前が表示される。これは最近では当たり前で,本製品では通話かライトメールか,着話したのかしていないのかまでまでアイコンで識別できる。しかし名前が表示された履歴では電話番号が発話操作を行うまで分からない点はちょっと困る。しかも発話ボタンを押すといきなり電話をかけてしまう。 一覧から数字キーなどを押すことで電話番号入力画面に切換わるので,発話ボタンを押さずとも電話番号を確認することはできるが,少々不便な仕様だ。
このように着信履歴では電話帳に登録された電話番号は表示されない。ここで発話ボタンを押すと電話番号を確認するまえにいきなり発信動作してしまう 右のソフトキーに割付けられたジャンプキーでは0〜9,*,#キーに機能を割付けてツータッチで呼び出しができる。頻繁に利用する機能を割付けておくと便利だ マナーモードと安全運転モードは*,#キーの長押しに割付けられており,切換えは比較的容易。ただマナーモードと留守番電話機能が完全に独立しており,連動してオン/オフできない。安全運転モードは事前に留守番電話機能を使うかどうか設定できるだけに,この点は改善してほしい部分だろう。マナーモードと同時に留守番機能を併用する人は多いはずだ。 歴代の同社端末にはアンテナを伸ばすことで着話やキーロックの解除,収用することで終話と同時にキーロックという便利な機能があった(3月7日の記事参照)。これは折りたたみ型となった本製品ではさすがに採用されていない(あまり意味もない)。 代わりといってはなんだがカバーを閉じた場合に終話するか,通話を継続するかの設定が可能になっている。ただし,通話中にカバーを閉じた場合保留状態となる設定もあったほうが折りたたみ型という形状をより生かせるのではないだろうか。
Compact-VJE採用で充実の日本語変換だが,操作性はベーシック本製品では日本語変換機能にVACSのCompact-VJEを採用している。インラインでの複文節変換を実現しており,平文の入力には十分な機能を提供している。しかし同じCompact-VJEを採用したツーカーのTK12などと比較すると操作性は極めてベーシックだ(11月2日の記事参照)。候補の一覧表示もなく,あくまで変換エンジンがCompact-VJEであるという点に注意したい。 読みを入力できるのも12文字までであり,実質複文節変換程度と思ったほうがいいだろう。辞書は格段に強力ではないが,不満と思う程ではなく,日本語変換能力は標準的だ。ちなみに「もーむす」→「モーニング娘。」といったトレンドの単語は登録されていなかった。
文字入力に関しては可もなく不可もなくというところだろう。濁点や区独点を*キーに割当て,アドレス入力などに利用する記号も1キーに割当てている点は最近の製品のスタンダード。ただし「あ」→「ぁ」のように文字の大小を切換えたり,読み入力時に「い」→「あ」と逆方向に遡ったりする機能はない。 記号入力は同社独特といえるタイプ。一覧から4方向キーで選択して決定し,記号を連続入力することもできる。これは慣れると非常に便利だ。
記号入力は一覧から4方向キーで選択し,センターキーで確定する。同じ一覧から続けて記号を入力でき,このように顔文字なども簡単に入力できる 文字入力に関しては基本的に及第点だが,もう一工夫ほしいのも事実。予測変換機能などを導入しないならば,文字入力自体をもう少し省力化する工夫がほしいところだ。
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