薄い,軽い! 「TK12」の魅力

ツーカーの新端末「TK12」は,EZweb@mailや28.8Kbpsのパケット通信に対応するなど,大幅な改善が盛り込まれた。折りたたみ型で最薄・最軽量なのも魅力的だ。

【国内記事】 2001年11月2日更新

 厚さ19ミリ,重さ87グラムという京セラ製の折りたたみ携帯電話がツーカー向けに登場した。柔らかく丸みを帯びたラインを持ち,近未来的なデザインだ。

 カメラや背面液晶こそ付いていないが,機能も最先端。ツーカーグループが10月から開始した28.8Kbpsのパケット通信や,データ量課金「P@bit」にも対応(4月20日の記事参照)。全角最大5000文字を受信できる「EZweb@mail」にも対応し(7月5日の記事参照),快適なWeb閲覧,メール送受信を可能にしている。

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本体デザインが最大の魅力──最薄,最軽量

 携帯のデザインに好みはあれど,TK12のデザインはよくまとまっている。筆者はNEC製のFOMA端末の雰囲気を思い出した。

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 特筆すべきはその厚さと重さ。スペックを見てもピンとこないと思うが,折りたたみの携帯電話で厚さ20ミリを切っている端末はほかにない。薄さで評判の「F503iS」でも21ミリだ(8月14日の記事参照)。重さも,「SO210i」より2グラム軽い87グラム(8月14日の記事参照)。アンテナもヒンジ部に設けられているため,ズボンのポケットに入れている人でも違和感なく持ち歩ける。

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「N503i」(上)と比べてみた。TK12の薄さが分かる

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TK12のダイヤルボタン。十字キーは決定ボタンが中央に配置され,使いやすい。「メールボタン」も単独で設けられている。薄型な割にボタンのストロークも十分に確保され,入力しやすい

液晶は標準レベル

 TK12はディスプレイにシャープ製の256色表示のGFカラー液晶を採用している。サイズは2インチ,解像度も120×160ピクセルと最近の折りたたみ型としては標準的だ。

 ただしTFTベースの液晶の採用が増えている最近の端末と比較すると,少々見劣りするのも事実。薄さを実現するためか,色数が256色と少ないのも気になる。

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4096色表示のTFD液晶を搭載した「N503i」(右)と比較。明るさはTK12のほうが上だが,全体に青みがかっているのが気になる

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6万5000色表示のTFT液晶を搭載した「J-SH07」(右)と比較。同じく明るさはTK12のほうが上だが,256色表示のためか細かなグラデーションが再現されていない

 また各所にアニメーションを多用したメニューながら,液晶がSTNベースのため残像がかなり残る。いまでも多くの携帯で使われているSTN256色の液晶と比較すると格段に美しいが,大きく期待していると失望するだろう。

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文字表示サイズを変更できるのも魅力的。10文字×10行と8文字×8行を使い分けられる。ただし「TS11」などとは違い,文字サイズを切り替えるにはメール設定まで戻らなくてはならないし,設定が有効な場面もメールだけだ

 液晶背面に搭載された「Capsule navigation」と名づけられたLEDはなかなか魅力的だ。上部が赤,緑の2色,下部が青に光り,8パターンの点滅パターンを組み合わせられる。未読メールや不在着信を光って通知するほか,相手によって点滅のパターンを変えることもできる。

 未読メールがあると3秒ごとに光って知らせるのは便利。メール着信時に光る端末は多いが,その後も光り続けて注意を促してくれるものは少ない。メール着信を気づきにくい折りたたみ型だけにありがたい機能だ。ただし“3秒ごと”というのは少々うるさい気もする。

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