写真で見る「SO210i」──折りたたみ最小

待望の「SO210i」が発売された。思わず「コンパクト……」と感じてしまうボディにSO503i譲りの操作性のよさを備えた端末は,価格も手ごろ。多くのユーザーの人気を集めそうだ。

【国内記事】 2001年8月14日更新

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 早くから噂ばかりが参考した「デジタル・ムーバ SO210i HYPER」が8月14日発売された。折りたたみ型ながら,89グラムという超軽量を実現している。

主な折りたたみ型携帯電話の重さ
SO210i 89グラム
N503i 93グラム
N210i 92グラム
P503iS 98グラム
SO503i 115グラム
J-SH07 99グラム
C406S 115グラム

 ソニーが“ムーバ”ブランドで出す初めての機種として注目されるSO210iだが,最大の注目点は「コンパクトさ」。210iシリーズで2機種目の折りたたみ型ということもあり,「N210i」の最大のライバルといえるだろう。

 価格も,都内量販店で1万7000円前後とお買い得。N210iが未だに2万円以上で販売されているのを考えても魅力的だ。

 スペック的には,ディスプレイに1.7インチ256色液晶,着信メロディには24和音チップを採用している(8月8日の記事参照)。SO503iと同じくジョグダイヤルと,予測変換機能「POBox」を搭載し(6月7日の記事参照),着信履歴からメールしたり,受信メールから電話をかけられる「EV-Link」機能も持っている(3月12日の記事参照)。

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背面部分。アンテナは金属製の2段階に伸びるものが採用されている。210iシリーズらしくiモードのエンブレムもなく,かなりすっきりとしている

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「F503iS」(8月14日の記事参照)とならべてみた。特に縦の長さが短いのが分かる。アンテナ部を除けば,タバコの箱にすっぽり入ってしまうのだからすごい

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ダイヤルボタンのアップ。残念なのはキーストロークが極端に少ないこと。ボタンにほとんど凹凸がなく,しっかり押せたかどうかも感触では分からない。メールなどを頻繁に使う場合はここがネックになりそうだ

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デザイン上の大きな違いは,従来ボディ下端にあったコネクタが側面にきていること。ACアダプタを直接接続したり,データ通信を頻繁に行う人は注意が必要。しかしコネクタ位置を変えた結果,デザイン上は自由度が大きく上がったようだ

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コネクタ位置を動かした結果,ボディ先端と下端は丸みを持っており,ストラップの付け口も中央にきている。SO503iではストラップ口がヒンジ部分にあり,使い勝手が今ひとつだったが,SO210iではストラップの取り回しにも苦労しない

ソフトウェアは大きな変更なし

 アドレス帳やPIM機能など内蔵ソフトウェアはSO503iから大きな変更はない。ゲームなども内蔵されていないし,着信メロディも15種類のみでポップス系の曲は入っていない。

 壁紙は9種類から選べ,「パラッパ」の静止画とアニメーションも含まれている。またSO503iと異なり,カレンダーを壁紙に設定できるのはありがたいところ。

 メールにはセキュリティ機能が搭載され,暗証番号を入力しないとメール機能を一切使えない(閲覧もできない)ように設定することもできる。また,メールの本文やタイトルから全文検索できる機能もSO503i同様採用されている。

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液晶は約1.7インチの256色表示。さすがにグラデーションの多い画像を表示させるとディザ処理によるアラが目立つ

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TFTを採用しているSO503iの液晶(右)と比べると発色,大きさともに1レベル劣る。

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ただし,iモード画面の表示文字数はSO503i(右)といっしょだ。「色テイスト」が黄色バックと黒バックだったSO503iと比べ,白バックと黒バックというより実用的な2種類に変更された

着メロ音量もアップ

 体感的なところだが,SO503iでの不満点だった“着信メロディの音が小さい”部分も改善されている。同じく24和音ながら,スピーカーが変わっているようだ。

 スピーカーといえば,背面にある円形のスピーカーらしき部分はダミー。穴は最初からふさがれており,この部分を押さえても音量は変わらない。床や布の上に置いてもスピーカー部が隠れて音が小さくならないのはありがたい。また面白いことにバイブレータは液晶部にある。

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背面はイヤホンコネクタとスピーカーが有機的にデザインされて搭載されている。スピーカー自体はここに入っていると思われるが,音の出口はふさがれている

 これだけの小ささを実現しながら,電池はSO503iと共用で680mAhの大容量のものを使っている。ACアダプタも共用だ。

ライバルはN210i?

 かわいらしい,コンパクト,という言葉がよく似合うSO210i。カラーの1つ,「エンジェルピンク」では光の当たり具合によって色が変化する塗装も採用している。

 折りたたみ型全盛の昨今だが,NTTドコモの折りたたみ型は「503iシリーズ」が多く,都内では新規販売価格もほぼ2万円を超えている。「210iシリーズ」では折りたたみ型は「N210i」しかなく(4月9日の記事参照),大人気を誇っていたが,さらにコンパクトで価格も安いSO210iが登場したことで状況が変わってきそうだ。

[斎藤健二,ITmedia]

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