これだけ違う,携帯の文字入力――POBoxの威力(1/2)

ひっそりと進化を続けてきたケータイの文字入力環境だが,最近になって「POBox」など快適な文字入力環境が登場してきた。文字入力環境の傾向を探る。

【国内記事】 2001年6月7日更新

 メール,ブラウジング,カラー液晶,着信音の和音化と多機能,高機能化が進むケータイだが,なぜか改善が進まないのが文字入力環境。しかしauのcdmaOne端末「C406S」でPOBox,NTTドコモの「D503i」で「ATOK Pocket」が搭載され,ようやく快適な文字入力環境を目指した改善が始まった。

文字割り付けの見直しから始まった文字入力の改善

 そもそもケータイの文字入力環境は物理的制限が厳しい。入力に利用できるキーは10キー+α程度であり,これではカナとキーを1対1にする事もできず,1つのキーに複数のカナを循環式で割り付けているのがほとんどだ。

 ブラウザフォンの時代に入りケータイでの電子メールが当たり前になると,文字入力環境にも配慮が必要になってきた。最近は送受信可能な文字数が飛躍的に多くなり,平文で日本語を入力する必要性が増えてきたからだ。

 以前のケータイでは,「゛」「゜」「、」「。」といった文字は記号としてまとめて0キーに割り付けられることが多かった。これらの文字は0キーを何度も押さなければ入力できない。それでもさほど問題視されなかったのは使用頻度が少なかったからだ。

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左がau「C406S」,右がau「C302H」。C302Hでは濁点や半濁点,記号が「0」キーに集約されているが,C406Sでは記号が「1」キー,濁点や半濁点は「*」キーに割り付けられており,より少ないキータッチで目的の文字を入力できる

 現在では,これらの文字の割り付けは工夫され,アドレス入力で多用する記号も入力しやすくなった。現在のブラウザフォンはほとんどが「゛」「゜」は「#」キーや「*」キーに,「@」「.」などは1キーに割り付けることで入力に必要なキー操作数を減らしている。

 これらの工夫だけでも文字入力はだいぶ楽になっている。数年前のケータイを今使用するとその文字入力のやりにくさに愕然とするはずだ。しかしまだ日本語変換という大きな壁が残っている。

入力しにくいなら必要な文字入力を減らせばいい──ソニーのPOBox

 auの「C406S」,ドコモの「SO503i」とソニー製最新端末に搭載されたのがPOBox。文字入力がやりにくいなら,日本語入力に必要な文字の入力数を減らせばいいという発想から生まれた日本語変換システムだ。

 POBoxの特徴は,1つはより少ない読み文字数で日本語変換を行うことだ。例えば「あ」を入力すると読みの先頭が「あ」の日本語を,「あい」と入力すると読みの先頭が「あい」の日本語を候補として一覧表示し,選択することができる。

 より少ない読み文字数で候補が一覧表示されるということは,それだけ候補数も多くなる。目的の日本語を選択するために何度もキー操作が必要では意味がない。

 ここで登場するのがソニーお手芸のジョグダイヤルだ。多少の慣れが必要ではあるが,5個や10個の候補からなら一瞬で目的の日本語を選択できる。多くの候補から素早く的確に目的の日本語を選択できジョグダイヤルあってのPOBoxなのだ。

 POBoxの第2の特徴は,変換結果から次の候補も予測してしまうことだ。「てにをは」,いわゆる助詞を補完したり,学習結果から次の候補群を一覧表示する。この場合には読みを全く入力しないのだから,日本語入力を非常に省力化できる。

 例えば「わた」で「私」を選択すると,続いて「は」「も」「の」「が」などが候補として一覧表示される。つまり読みとしては「わた」を入力するだけで「私は」や「私が」までジョグダイヤルの操作だけで入力できる。

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