マイクロソフト,「シグマリオン II」向けプッシュ型配信の試験サービスを2月より開始

 マイクロソフトは,同社が主催する「プッシュ配信技術コンソーシアム」の参加企業,アイコン,構造計画研究所,ビーマップ,NTTドコモと共同でMicrosoft Windows Powered Handheld PCへのプッシュ配信の試験サービスを2002年2月4日より開始する。

【国内記事】 2002年1月9日更新

 マイクロソフトは,同社が主催する「プッシュ配信技術コンソーシアム」の参加企業,アイコン,構造計画研究所,ビーマップ,NTTドコモと共同でMicrosoft Windows Powered Handheld PCへのプッシュ配信の試験サービスを2002年2月4日より開始する。

 今回の試験サービスにあたって,プッシュ配信サーバ,Web監視サーバおよびミドルウェアの提供をアイコンが,Webコンテンツ制作,システムインテグレーションを構造計画研究所が,プッシュ型配信サービスの運営をビーマップが,PHSプッシュ技術の提供をNTTドコモが担当する。

 試験サービス期間は2002年2月4日より2002年4月末日まで。試験サービス開始にあたり,同社では1000名のモニターを募集する。応募条件は「シグマリオン II」のユーザーかつ「P-in Comp@ct」もしくは「P-in m@ster」の契約者。参加料は無料で (コンテンツ更新時の通信料はモニターが負担) ,サービス終了後にアンケートの提出が義務づけられている。

 今回のプッシュ型配信の試験サービスは,NTTドコモのシグマリオン IIに実装されている,PHSカードからのプッシュ信号により本体の電源を投入するWake On Ring機能を生かしたサービス。プッシュ信号による電源の投入を監視し,アプリケーションを自動起動させるミドルウェアを使用してプッシュ型配信を実現するものだ。

利用シーンをイメージすると

 実際,この試験サービスによってユーザーはどのような便利さを感じられるのだろう。マイクロソフト広報によれば,モニターに当選したユーザーは,まずシグマリオン IIにプッシュサービス用のミドルウェアをインストールし,情報をプッシュしてほしいサイトを設定する。あとは,シグマリオン IIに「P-in Comp@ct」または「P-in m@ster」を挿しておくだけで,指定したWebの更新情報を自動的に受け取ることができる。プッシュサービスというとメールサービスが思い浮かぶが,今回の試験サービスではWeb巡回のみの対応となる。

 具体的には,Web監視サーバが,ユーザーが指定したサイトに一定回数 (回数はまだ未定) の更新がかかった際にデバイス側にトリガーを送る。するとシグマリオン IIが自動的に起動しWebを巡回,ローカルに情報をキャッシュとして保存する。とくに音で更新が通知されるわけではなく,シグマリオン IIをユーザーが起動したときに,指定したサイトの最新情報をオフラインで閲覧できるという仕組みだ。

 マイクロソフトでは,この試験サービスのフィードバックを元に,他デバイスへのプッシュサービスの展開や拡張を行っていく予定であるという。

 モニターの募集は2002年1月28日より受け付けWebサイトにて先着順に受け付ける。

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[後藤祥子,ITmedia]

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