新プロファイル登場で新市場目指すBluetooth(1/2)思うように普及が進まないBluetoothは,携帯電話やPC,PDAだけでなく,自動車,家電への内蔵を目論んでいる。そのためのプロファイルが商用化間近だ。
「今年こそ,Bluetoothが立ち上がる」──1999年にバージョン1.0が公開されて以来,Bluetoothは毎年そう言われ,そして期待を裏切り続けてきた。しかし,今年は本物かもしれない。 Bluetoothバージョン2の仕様を策定するSIG(Special Interest Group)では,Car Profile,Personal Area Networking(PAN)Profileなどの新プロファイルや,通信速度を高速化したRadio2などを策定中。新プロファイルによって,自動車市場や家電市場への進出を狙っているからだ。 パシフィコ横浜で開催中のBluetooth&PAN展のコンファレンスにて2月28日,東芝の子会社でBluetoothのロゴ認証を行うビーティーキューの酒井五雄取締役が講演。新プロファイルの最新動向について語った。
プロファイルとはLANだけでなくさまざまなデバイスに接続するBluetoothにとって,ある意味,速度や消費電力よりも重要なのがプロファイルだ。 プロファイル(用語)とは,Bluetoothの機能を定義づけるもの。Bluetoothはシリアルポート代わりに使うこともできるため,単にデータを流すパイプとしても利用できる。ただしその場合,相互のアプリケーション間で互換性がなくなる。つまりBluetoothで接続するアプリケーションが相互に“対応”する必要がでてくるわけだ。 「ファイル交換をするならこの仕様に従ってください」「シンクロナイズするならこの仕様に」と,アプリケーションごとにプロファイルを策定し,その上で動作するアプリケーションのインタフェースまで規定することで,高い相互接続性を目指している。
しかし,逆に言えば,プロファイルとして策定されていない機能を実現しようとすると,他社のデバイスとの相互接続性が失われてしまうという問題もあった。「現在の13個のプロファイルでは足りないのではないか,というのが新プロファイル策定のスタートとなった」(酒井氏) 酒井氏が示した策定済み,あるいは策定中の新プロファイルは以下の通りだ(括弧内はリリース前のプロファイル)。 次ページ:新プロファイルはどの市場を狙うのか?
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