AirH"128Kのハンドオーバーを試す──高速移動時のパフォーマンス(2/4)
ロケーション1──基地局密度は高そうだが,見通しは悪い,幹線道路1つめのロケーションは環状8号線,東京都大田区の千鳥3丁目交差点あたりから,外回りで中原街道への交差点まで。経路は住宅街を抜けており,基地局密度も十分高い。ただし左右にはビルも多く,遠くの基地局を捉えるのは難しそうだ。このあたりは日中でも渋滞することは少なく,一定速度で走行できる。
出発地で捕捉できている基地局数は13。うち10がアンテナレベル5で,静止していれば十分4つの基地局と通信できる状況だ。計測中の移動速度はおおむね40〜50km/h,32Kbpsパケット,128Kbpsパケットの実験とも信号による停止が2回あった。
計測はタブブラウザであるDount Pの機能を用い,ZDNet News,ZDNet Mobile,ZDNet Broadbandのトップページを15秒間隔でリロードするようにした。ベンチマークサイトやftpでは通信が一時的に途切れるとセッションが強制終了されてしまい,継続してデータの受信ができなくなる可能性があるからだ。ブラウザで定期的なリロードを実行してすればこういった問題はない。 5分間の計測の結果,32Kbpsパケットが平均で19.5Kbps,128Kbpsパケットが39.5Kbpsの受信速度となった。どちらもデータの流れが長時間途絶えることはなく,もちろんインターネットへの接続自体も中断されていない。 受信速度のグラフを見ると,128Kbpsパケットではさすがに通信速度の変動が大きく,32Kbpsパケットの方がスムーズに通信が行われている。 データ転送量では128Kbpsパケットの方が意外とムラなく高速であることが分かる。秒単位のスパンで見れば128Kbpsパケットは受信速度の変動は大きいが,長いスパンで見れば受信速度は平均してほぼ倍。静止状態の半分以下の受信速度だとは思うが,128Kbpsの高速性は発揮されている。
[坪山博貴,ITmedia] Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. モバイルショップ
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