折りたたみ式でキーボード付きの新CLIE「CLIE NRシリーズ」徹底レビュー:
(2)ハードウェア〜前編:

本体&液晶&キーボード

【国内記事】 2002年3月22日更新

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液晶はトヨタと共同生産の「STLCD」。明るさや色合いは満足レベル

 NRシリーズのバックライト半透過型TFTカラー液晶ディスプレイは,開発がソニー,生産はトヨタとの共同による「STLCD」と呼ばれるもので,320×480ピクセルの解像度を持っている。

 試用した製品は試作機のため断言はできないが,明るさと階調表現力についてはNシリーズ以降と同等,色合いは色温度が高め(青っぽくなる),という結果が得られた。「昼間の屋外でも暗い部屋の中でも視認性の高い液晶」といえそうだ。


左からPEG-N700C,PEG-T600C,PEG-NR70Vの液晶。部屋を暗くし,バックライトを点けた状態だ。明るさは従来通り,色合いはPEG-T600Cに近い

 NRシリーズの液晶は,スタイルを変更するために開閉したり,回転できるようになっている。この仕組みには同社のハンディカムやデジカメの技術が取り入れられているとのことだ(まったく同じ,というわけではない)。カチッとした開閉感としなりのある柔軟性を兼ね備えており,強度面での不安は感じなかった。


剛性だけでなく,柔軟性をも持たせることで強度を保つ液晶の付け根部分


この構造にはハンディカムなどの技術も取り入れられているという


液晶パネルを持ち上げやすくするため,パネルの左右に小さな出っ張りがあることを発見


コラム:少々気になる「スタイラスの場所」と「ストラップガイドの位置」

 スタイラスは右側面下方に収納し,下方にスライドさせる仕様になった。落としてしまわないか,やや心配である。多少振ったくらいで落ちることはなかったが,使い込むことによって緩くなればどうなるかわからない。


スタイラスの格納場所


PEG-S500C,PEG-N700C,PEG-T600C,PEG-NR70のスタイラスを並べてみた。NRシリーズのスタイラスの長さや太さはTシリーズのものと同じ(SシリーズやNシリーズのほうが長くて太い)

 一方,ストラップガイドの位置は,従来の「左側面上方」から「右側面上方」に変わった。しかし,左手で本体を持ち,右手でスタイラスを握る場合,短いストラップを手首に通した状態ではやや窮屈だし,長いネックストラップでは右手の動きを遮ることになりそうだ。


右側面上方に配置されたストラップガイド。デザインや強度はよいのだが


重量があるだけに落下防止のためストラップを手首に通しておきたいが,やや窮屈になる


ネックストラップの場合,液晶をスタイラスで操作しようとすると,ヒモが邪魔になる


ちなみにこれはPEG-T600C。左側面にあるとスタイラス操作時に邪魔になることはない


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[濱田宏貴,ITmedia]

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