折りたたみ式でキーボード付きの新CLIE「CLIE NRシリーズ」徹底レビュー:
(2)ハードウェア〜前編:

本体&液晶&キーボード

【国内記事】 2002年3月22日更新

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自慢のハードウェアキーボードの使用感

 NRシリーズの文字の入力方法には,「ハードウェアキーボード」と「Graffiti入力」「ソフトウェアキーボード」の3通りがある。

 このうち,ハードウェアキーボードは,直径5ミリのキートップで,各キーの間は1.5ミリ程度である。このくらいのサイズだと,どの指で操作するにしても,同時に複数のキーに触れてしまう。しかし,各キーのクリック感がしっかりしているため,押そうと思ったキーを押すことができ,ミスタッチは思ったよりも少ない。


キーボードを定規と一緒に並べてみた


手に持った状態でキーを押している様子


テーブルに置いた状態でキーを押している様子

 ただ,記号を入力するときにFnキーを押さなければならないのだが,このFnキーが小さいため,記号が入力しづらい。これは「ハードウェアキーボード使用時はソフトウェアGraffitiのソフトウェアキーボードを表示させておく」ことなどで対処できるかもしれない。

 また,今回テストで使った試作機では,メモ帳や予定の入力時に,「Konnnitiha.」と入力すると「こんにちは。」ではなく「こんにちは>」になってしまう現象がみられた。Palm OSはこうしたテキスト入力が表示される際にShiftが自動的にオンの状態になるのだが,この状態が維持されてしまっているようなのだ(ATOKでも標準日本語入力プログラムでも同様)。これは完全なバグなので,製品での早期対処を期待したい。


持って操作するときの指の重ね方だが,このように指を丸める方法と……


このように指を組む方法がある。どちらでも使いやすいほうを

従来のGraffitiエリアはなくなり,新たにソフトウェアGraffitiを搭載

 縦長になった液晶だが,Graffitiエリアだった部分がそのまま通常の液晶になっている。それに伴いGraffitiエリアはなくなり,代わりに「ソフトウェアGraffiti」という機能が追加された。

 ソフトウェアGraffitiはPalm OS 5から正式サポートされるといわれている機能で,従来のGraffitiエリアを液晶内で再現するというもの。ただ,NRシリーズで搭載されたソフトウェアGraffitiはPalm OS 5でサポートされるものではなく,ソニーが全く新たに開発したものだという。


縦長の液晶。Graffitiエリアがない


Graffitiエリアはソフトウェアで再現されている

 これまでのGraffitiエリアの機能は,そのままソフトウェアGraffitiで再現できるわけだが,いくつかの相違点もある。

 まず従来のGraffitiエリアにはない機能が追加されているということ。具体的には,Graffitiエリアそのものにソフトウェアキーボードを表示する機能とGraffitiエリアの下に特別メニューが追加された(ソフトウェアキーボードについては次項で解説する)。

 特別メニューには,バッテリーの充電具合やメモリースティックの有無,時間の表示と,「ホーム」「メニュー」「検索」シルクボタンに相当するボタンが付いている。また,「↓」の字の入ったボタンがあるが,これはフル画面対応のアプリケーション使用時にソフトウェアGraffitiのオン/オフを行うためのものだ。


ソフトウェアGraffitiのアップ。ハイレゾでしかも階調が使われていてきれい。Graffitiエリアの下にはステータスを表示するバーも見える


これまでのソフトウェアキーボードは画面を半分近く占有していたが,ソフトウェアGraffitiのキーボードではそれがなくなる

 ただし,このソフトウェアGraffitiでは2点ほど問題があった。

 1つはハイレゾ未対応のアプリを起動すると,ソフトウェアGraffitiもローレゾになってしまったり,ゲームソフトなどでは色が変わってしまう現象があったということだ。ただ,この現象は「環境設定」アプリの「ハイレゾアシスト」によって解決されることもある(ハイレゾアシストを使うことで,アプリケーション切換時に見られるソフトウェアGraffitiの書き換え現象も改善される)。

 もう1つは互換性のないソフトもあったという点。例えば「検索ボタンの横をタップすることで起動する」や「ホームボタンを4分割する」といったアプリがソフトウェアGraffitiでは機能しないことがあった。

 代表的なものを挙げると,DAソフトを起動するための「DA Launcher(環境設定版)」(山田達司氏作/フリーウェア)などが利用できない。今回,レビューのために画面キャプチャが必要だったのだが,ハイレゾ対応の「HRCapt」(ちゃいむ氏作/フリーウェア)というDAソフトを使うために,DAランチャーには「DA Launcher(アプリ版)」(山田達司氏作/フリーウェア)を使った。

 なお,この縦長液晶をフルで活用するアプリケーションは,今のところ「PhotoStand」だけである。ただ,既にいくつかのアプリケーションが対応を進めているという話もあり,発売時,またはPalmSource Tokyoの開催時には披露されるかもしれない。

新たに「ソフトウェアGraffitiのソフトウェアキーボード」が

 ソフトウェアキーボードは,従来のソフトウェアキーボードのほかに「ソフトウェアGraffitiのソフトウェアキーボード」という機能がある。通常のソフトウェアキーボードは画面の半分近くを使ってキーを表示させるものだが,ソフトウェアGraffitiのソフトウェアキーボードというのは,Graffitiエリアがそのままソフトウェアキーボードになるため,画面を占領することなくキーを表示できる。「ハードウェアキーボードは使い慣れないけど,Graffiti入力もできない。ただ,ソフトウェアキーボードは画面を占領するから嫌だ」というユーザーの最後の選択肢にもなる機能だ。


ソフトウェアGraffitiのソフトウェアキーボード「記号1」編


ソフトウェアGraffitiのソフトウェアキーボード「記号2」編。ハードウェアキーボードで入力しにくい記号は,このソフトウェアキーボードで入力するのもいい手だ


ソフトウェアGraffitiのソフトウェアキーボード「アルファベット」編。パソコンのキーボードのような段差がないためちょっと使いにくい!?


ソフトウェアGraffitiのソフトウェアキーボード「ひらがな」編


普通のソフトウェアキーボードは画面を占領してしまうが,ソフトウェアGraffitiのキーボードだと占領しないことがわかる

 なお,ソフトウェアGraffitiに書くGraffiti文字に軌跡が残ることは既報の通りだが (3月12日の記事参照) ,これはGraffiti文字のクセを見つけることができ,なかなか便利だ。ただし,この軌跡はオン/オフすることはできない。

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[濱田宏貴,ITmedia]

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