海外で携帯電話を使うには──Nokiaの携帯電話レンタルサービスを試す(出発編)

【国内記事】 2002年4月11日更新

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申し込みから端末受け取りまで

 モベルのレンタルサービスは,1カ月を超えない利用ならば,初回の基本料が無料 (2回目以降は600円/日) で,あとは実際に利用した通話料を支払うだけでいい。出発2日前に,宅急便 (発払い) で端末を指定場所に送ってくれる上,返却も宅急便 (着払い) で済ませることができる。

 レンタル品の中には急速充電器と,各地域に合わせた電源コンセント (3種) が含まれているので,このセットのほかには特に何も用意する必要がない。


レンタル品一式。携帯電話,急速充電器,コンセント (3種) ,キャリングバッグ,ユーザーズガイド (A4裏表2枚) ,アンケート用紙,返却用伝票,返却用紙袋,レンタルサービス契約申込書,利用規約


充電アダプタ (3種類) 。世界各国で使える充電器とコンセント変換プラグ。もちろん日本での充電も可能だ

 Club NOKIAの申し込みページから,必要な情報を送信すると,翌日にはモベルの担当者から確認の電話がかかってくる。申し込みフォームに記載しなかったクレジットカード番号を,ここで初めて相手に伝えることになる。レンタル品の到着希望日を確認して,電話でのやりとりが終わる。後は端末が届くのを待つだけだ。


送られてきたNOKIA8210


大きさの比較。左から,ドコモN503iS,NOKIA8210,C413S,ドコモP503i


Messages。160文字の送受信が可能なSMS (ショートメッセージサービス) 機能を搭載。ただし,日本国内から,または日本国内の携帯電話へのメッセージ送信はできない。GSM圏内でのみ利用可能だ

レンタルサービス,使用上の注意点

 利用者にとって至れりつくせりのレンタルサービスだが,もちろんレンタル業者の利益も考えられている。それは通話料金による収入だ。携帯電話の通話料金は,各社,各国でまちまちだが,こうしたレンタルサービスでは,本来の通話料に手数料を上乗せした形で料金が設定されている。特に基本料が安かったり無料という場合は,基本的に通話料が高めだと思っていい。

 では通話に使わなければ大丈夫かというと,これも利用規約などで最低使用分数 (ミニマムチャージ) が決められている場合がある。発信だけでなく着信でも利用者に料金がかかるという仕組みもあって,「借りるときは安いと思ったら,実は高かった」というケースもありそうだ。

 また,GSMの特徴としてそもそも国際ローミングがサポートされているためか,こうしたサービスを受ける時点では,どの国で契約された端末なのかをあまり気にすることがない。しかし,国が違えばそれは国際通話となるわけで,見かけ上は国内間の通話でも,契約している国と異なれば,国際通話扱いとなってしまうのだ。

 例えば今回利用したモベルの端末は,イギリス契約となっている。これをフランスに持ち込み,フランス国内の知人から電話をかけてもらう場合にも,わざわざフランスからイギリスの携帯電話へ,国際通話としてかけてもらうこととなる。どちらもフランスにいるから国内通話,というわけではない。

 さて,ここまでは,出発前の準備編。後編では,海外で実際に使ってみた印象をお伝えする。

NOKIA8210スペック

重さ96グラム (リチウム電池込)
サイズ104×45.7×17.4ミリ
連続通話時間約3時間
連続待受時間約150時間
電池充電時間約2時間

関連リンク
▼ NTTドコモ「WORLD WALKER」
▼ J-フォン「Travelfone」
▼ au「グローバルパスポート」
▼ Club NOKIA
▼ モベルコミュニケーションズ
▼ NOKIA8210製品情報
▼ 2002年G.W.海外旅行大予測!

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[江戸川,ITmedia]

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