Mobile:NEWS 2002年6月14日 07:58 PM 更新

「カタログインパクトより使用感」〜ソニー、SO504iを語る(1/2)

“携帯初!”のハードウェアがたくさん見受けられる504iシリーズのなかで、スペック的に飛び抜けた部分の少ない「SO504i」。しかしカタログ値よりも実際の使用感を大事にしようという意識が、SO504iの完成度を上げている

 独特のデザインと機能を持つ、ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ製の「SO504i」。単にスペックを見ただけでは、ほかの504iほどのインパクトを感じないかもしれない。

 しかし、「カタログスペックじゃないところまで、きちゃっているんです。すべて……」と語るのはSO504iの製品企画を担当した、ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズの商品企画部 商品企画課江里口真朗係長だ。

さらにチューンアップされた「POBox」

 SO504iを一言でいえば、カタログの数値よりも実際の使用感を細かく追求した端末──そういえるだろう。

 スペック表では分からない、しかし実機を触ってみれば手放せなくなる──そんな機能の代表格がSO504iの最大の特徴ともいえる日本語予測入力機能「POBox」だ。

 従来から非常に評価が高かったPOBoxと、ソニー・エリクソン端末ならではのジョグダイヤルの組み合わせを、SO504iでは「スピードメーラー」としてアピール。従来よりもさらにチューニングを重ねたPOBoxは、504iの日本語入力機能の中でも一歩抜きんでた実力を持っている。

 「もともと一歩二歩先に行っていた部分を、さらに細かい部分まできっちり作り込んでいますので、(他社は)なかなかこの域までは来れないのではないか」(江里口氏)

 例えば、辞書学習のリセット機能だ。学習を重ねることで、より自分に合った予測を行ってくれるPOBoxだが、学習させすぎると動作が極端に遅くなるという欠点があった(2001年6月の記事参照)。

 ただし、その問題だけのために学習を初期化できるようにしたわけではない。「勘違いしてほしくないが、検索の速度自体は大幅にチューンナップを図っている。SO503iとの比較でいうと、まったく学習していない状態よりも、今回SO504iでフルに学習したときのほうが速いんです」

 また、フレーズ学習に使うメモリ容量を増やしているのも、SO504iでの隠れたアップグレードポイントだ。「たとえば、『おはよう』のあとに『ございます』『。』という、つながりの学習を強化している」

 学習機能自体も進化した。江里口氏によると、POBoxの候補として出てくる単語は、予測辞書と通常辞書から構成されている。これまでは、予測辞書にはなく、通常辞書に入っている単語を選んだ場合、予測辞書の先頭ではなく通常辞書の先頭に来ていた。「今回の504iからは、飛び越して予測辞書の先頭にくるようになっている。実使用感は大幅にアップ」(江里口氏)

 また、英数字や絵文字を入力するためのモード変更が煩雑な点も、改良が行われている。ひらがなで『えい』とか『えー』と打てば、『a』が出てくるようになった。また『か』を入力すると、従来から『2』が候補として表示されていたが、SO504iからは全角の『2』も登場するようになっている。数字が入力された後は、『/』『:』も候補に並び、時刻や日付が入力しやすくなった。『はーと』と入力すると、絵文字のハートも現れる。

候補が多ければいいわけではない。そのバランスが予測変換の命

 「絵文字や英字、顔文字についてはある程度取り込んでいます。ただし、逆に入れ過ぎてしまうと候補が氾濫してしまって、日本語で書きたいのに英語の候補がいっぱい出てしまう。バランスの問題」と語るのは、コミュニケーション・ソフトウェア技術部門ソフトウェア設計部1課の武内良輔係長。

 ほかの504iシリーズも、それぞれ予測変換機能を搭載してきているが、このバランス感覚がSO504iの優れている部分でもある。“予測……ということで、使いそうな単語をとにかく盛り込んだ”──そんな印象の拭えない他社の予測変換に比べ、SO504iでは本当に必要な単語を過不足なく厳選している。

 「数字じゃないところが、この入力の奥深さ。定量的には評価が難しい」(江里口氏)

 江里口氏は、「例えば、『あ』の候補も、もっと入れてもいいが敢えて切っている。あんまりたくさん入っていると使用感が悪くなる、というこれまでの実績に基づいて減らしている。数字だけ見ると、数は落ちるが、実使用感では減らしたほうが上だ」と、予測変換におけるバランスの重要性を語る。

スペック至上主義からの脱却はハードウェアにも

 スペックではなく実使用感を追求したのはハードウェアも同じ。例えば液晶ディスプレイだ。「503iの時は、圧倒的な色数でみんなを驚かせたんですが、色も音もある一線を超えると、数字よりも実際のユーザーの目で見た場合が大事になる。6万5536色と26万色は同じにしか見えない」(江里口氏)

[斎藤健二, ITmedia]

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