Mobile:KEYWORD 2002年7月1日 00:09 AM 更新

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Mフレッツ【えむふれっつ】

収益性に疑問の声がありながらも、公衆無線LANサービスの発表が相次いでいる。その中でも、月額200円という料金と“自分がホストになれる”というモデルが特徴なのがNTT東日本の「Mフレッツ」だ

 Mフレッツは、NTT東日本が実施する試験サービスで、2.4GHzの無線LANを使った公衆インターネット接続サービスの名称である。同社の提供する「フレッツシリーズ」の付加サービスという位置づけで、Mフレッツのみを利用することはできない。

 Mフレッツは、実際は2つのサービス種別に分かれている。屋外のサービスエリアで無線LANによるインターネット接続を楽しむ「Mフレッツメイト」と、自らがアクセスポイントとなって第三者に無線環境を提供する「Mフレッツホスト」だ。

 Mフレッツメイトは、フレッツ・ADSL、フレッツ・ISDN、およびBフレッツの契約ユーザーに提供されるもので、月額200円の利用料金のみですべての「Mフレッツ対応スポット」が無料で利用できる。Mフレッツ対応スポットには、東京全日空ホテルなどのほかNTTの営業窓口がリストアップされている。だが、他社が実施している商用サービスや試験サービスに比べると、少々物足りなさを感じる。だがMフレッツが本領を発揮するのはMフレッツホストによってである。

 Mフレッツホストは、フレッツ・ADSL、およびBフレッツユーザーに提供されるもので、月額700円から接続形態に応じて利用できる。Mフレッツホストの契約をすると、該当のケーブルモデムなどの直下に、IEEE802.11bに対応した無線アクセスポイントを設置できる。自分がMフレッツメイトである場合はもちろん、第三者のMフレッツメイトユーザーにこのアクセスポイントを開放できる権利が生まれるのだ。

 もちろん、アクセスポイントに誰でも接続できるだけでなく、利用者を限定させることもできる。このサービスを使えば、小さなショップを持つオーナーは、格安なコストで無線LANによるブロードバンド対応ショップにすることができるわけだ。Mフレッツメイトは、自らPCと無線LANカードを持ち込むため、追加投資はほとんど必要ない。接続方法もそれぞれが知っているので、店側のサポートも不要という非常に利用価値の高いサービスである。

 現在は、東京の一部と北海道でのみ試験サービスが行われているが、早く全国での商用サービスが始まるよう期待したい。

 ちなみに、NTT西日本にはMフレッツはなく、公衆無線LANとして「フレッツ・スポット」というサービスが提供されている。


Mフレッツの概要(図版:http://www.ntt-east.co.jp/ flets/mflets/img/img03.gifより)


Mフレッツ対応スポットのロゴマーク(図版:http://www.ntt-east.co.jp/ flets/mflets/img/spot.gifより)


Mフレッツホストに必要なもの(図版:http://www.ntt-east.co.jp/ flets/mflets/img/img06.gifより)

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関連リンク
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[江戸川, ITmedia]

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