Mobile:NEWS 2002年7月1日 03:08 PM 更新

KDDIが「なりすまし迷惑メール」に新対策

ドコモが迷惑メールの“なりすまし”に対応して以来、迷惑メール送信の矛先はiモード以外に向けられてきた。KDDIおよびツーカーグループは、指定受信・指定拒否機能を強化し、なりすましメールを拒否できる対策を取る

 KDDIおよびツーカーグループは7月1日、携帯電話向け迷惑メール対策として、「なりすまし迷惑メール」の判別を、7月17日から実施すると発表した。指定拒否機能、指定受信機能を使っているユーザーは、携帯電話などになりすました迷惑メールを防ぐことができる。付加料金などは必要ない。ただし、NTTドコモ、アステルグループのPHSに関してはなりすましを判断できない。

指定拒否、指定受信機能をより正確に運用

 今回の対策は、一言でいってしまえば「指定拒否機能」「指定受信機能」をより正確に運用できるようにするものだ。

 ドメインやアドレスを指定して、メールの受信を制限する「指定拒否機能」や「指定受信機能」の強化により、迷惑メールを受け取ることが少なくなってきた。しかしユーザーが受信を許可していると思われるドメイン、例えば「ezweb.ne.jp」などになりすますことで、PCなどから大量の迷惑メールを送信する例が出始めている(5月31日の記事参照)。

 KDDIの今回の対策は、「メールの経路を見て」(KDDI)本当に携帯電話から送信されたかどうかを確認し、なりすまして送信されたメールについては受信を拒否する。メールの経路などから判断してなりすましメールを防ぐ手法は、ドコモも指定受信機能の一部として採用しており、効果が上がっている(5月10日の記事参照)。


KDDIは既にEZweb@mail向けに、詳細な設定が可能なメールフィルター機能を提供済み。ただし、ここで「J-フォンからのメールだけを受信する」と設定しても、J-フォンになりすました迷惑メールは届いてしまっていた。今回の対策は、それを防ぐものだ

 ただし、迷惑メールに対して行えることはすべて対策済みというわけではない。DDIポケットは通信キャリアで唯一、メールの件名に「!広告!」「未承諾メール※」が記載されたメールをサーバでブロックできるようにする対策を発表している(6月21日の記事参照)。KDDIでは「(メールの件名による)フィルタリング機能は、将来的に対応していこうと考えている」という。


システム概念図

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関連リンク
▼ au(KDDI)
▼ KDDI ニュースリリース
▼ ツーカーセルラー東京 ニュースリリース

[斎藤健二, ITmedia]

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