「ぴぴっとフォン」への長く険しい道〜購入編(2/2)もちろんこの時点で、DDIポケットの申込書は書いていないのだが、注文票や予約承り票などの書類も発行されず、「入荷したら電話で連絡します」という口約束のみの、非常に不安な注文となってしまった。何しろこの営業さん、こちらが要求するまで名刺をくれなかったばかりか、自分の名前も名乗らなかったのである。本人いわく「普段は車しか売っていない」そうで、不慣れな作業であったことは理解できるが、商売としてあまりにもお粗末だといわざるを得ない。
発売予定日が過ぎ、店舗での入荷予定を過ぎた6月20日に、先の営業さん(以下、Aさん)から電話が入った。ところがその内容は「青の発売が遅れます。シルバーなら入りますがどうしますか?」というものだった。 発売遅れの理由についてはよく分からないものの、一応「青に不具合が出たため」という説明ではあった。この情報の信憑性には疑問もあるが、いずれにせよ入荷できなかったということには間違いない。そこでシルバーでいいということを告げたわけだが、なんと「それでは今から注文します」という返事が返ってきてしまった。 それでも2、3日もあれば届くと思っていたところ、次にAさんから「入荷しました」という電話が入ったのは、この注文から1週間も経った6月28日である。人気商品で品薄というのならともかく、新発売でこの流通状況では先が思いやられる。とりあえず翌日に取りに行くことを伝えたのだが、ここでまだ値段を聞いていなかったことを思い出し「ところで、いくらでした?」と訪ねてみた。するとAさん、この時点でもまだ分からないという。本職の車の販売でこのようなことはあり得ないのだろうが、買う側としてはかなり困ったものである。
ついに念願(?)のPHS契約ができると思い、位置情報を参照する予定のGPSケータイ「A3012CA」(CDMA2000の記事参照)を持って店舗に向かったのが6月29日のこと。ここで突然だが、筆者の担当がAさんからBさんに替わっていた。近くに新しい店舗ができるとのことで、Aさんはそちらに移ったらしい。 さて、端末はすでに店舗に届いているし、Aさんから安心だフォンの3番号登録はその場でできると言われていたので、これですぐに持ち帰れるものと思っていたが、やはりここでもそううまく事は運ばなかった。このBさんも普段「車しか売ってない」人なのだ。申込書の記入箇所やその内容については、本社スタッフの指示を電話で仰ぎながら記載事項を埋めていくことになった。 筆者自身はDDIポケットの契約申込書をこれまでに何度も書いたことがあり、特に困ることはなかった。唯一先方の判断を仰いだのは、通話相手先の記入順序である。通常の安心だフォンであれば、3箇所の番号のいずれにもかけられるだけで、これといった決まりはない。しかし今回は端末にダイヤルキーがなく、うっかりすると不本意な登録順になってしまうおそれがある。 ぴぴっとフォンにあるボタンは端から順に、四角、丸、三角となっている。そして予想通り、このボタンは記載する登録番号に対比している。具体的には次のようになっている。
だが今回はこれだけではまだ情報不足だ。ここだよナビを利用するため、そのGPSケータイの番号をどこに登録すればいいのか分からないからだ。実際には丸のボタンが「ここだよナビ」専用になるため、このときに登録できる相手先は2つだけになる。申込書の3番には、GPSケータイの電話番号ではなく、ここだよナビという文字が記入された。GPSケータイに電話をかける必要があるのなら、これとは別に1番か2番にその電話番号を登録する必要がある。では、ここだよナビに関する注意事項をまとめておこう。
ところが、この後に続くのが問題だ。
そして筆者がぴぴっとフォンを購入した店舗は、残念ながらこのPC設置店ではなかった。ネッツトヨタ神奈川は神奈川県平塚市に本社があり、そこでのみの作業となるという。地域によってはPCを持ち回りで使っているようだが、そうしたケースでも登録までには数日かかるらしい。 結局は、ようやく届いた「端末」と、苦労して書いた「契約申込書」を平塚に送ってもらって、現地で登録作業を行ってもらうことにした。往復に2、3日はかかるはずだが、ここまできたら数日の遅れなどどうでもいい。
いよいよ最後の(?)質問だ。「まだ値段を聞いてないのだが」との問いかけに、本社から「6000円」という返事がきた。これは他店情報の6800円と比較して安く、時間のかかった分だけいい買い物ができたものだと喜んだ。だが話はこれで終わらなかった。 「年に2回のアンケートを書いてくれるモニターをやってくれれば、6000円は無料でいい」という提案を受けたのだ。もちろんすぐにモニター希望の返事をしたのはいうまでもない。それにしても、これだけの時間と手間をかけて売り上げが0円では、営業マンとしては複雑な心境だろう。 こうして予約から購入までの出来事を、ざっとまとめてお届けした。いよいよ次は端末を受け取って、その使用レポートといきたいところだが、実はそこまでたどり着けなかったのだ。果たして何があったのか、その顛末は次回に。 関連記事 DDIポケットとトヨタ、京セラが子ども・高齢者向けH”端末を共同開発 DDIポケットの「ぴぴっとフォン」、インターネットで販売 関連リンク トヨタマルチメディアコーナー「PiPit」 京セラ ぴぴっとフォン GAZOO ぴぴっとフォン [江戸川, ITmedia] Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. 前のページ | 2/2 | 最初のページ モバイルショップ
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