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2002年8月5日　05:18 PM 更新

写真で見る「J-SH09」

「ムービー写メール」にこそ対応していないものの、31万画素CCDにライトも内蔵した「J-SH09」は流行のスペックを持つ写メール端末だ。外観や内蔵ソフトのあらましを写真で見ていこう

　J-フォンが8月下旬以降に投入する「J-SH09」は、パケット通信にこそ対応していないが流行の機能を取り込んだ新・写メール端末だ。発売にはまだ間があるが、試作機を使って写真で紹介したい。

「J-SH09」。外観は特に特徴がない。カメラ起動時は、「＊」ボタンでファインダーを背面に切り替え、「＃」ボタンでライトが点灯する

端末	センサ方式	有効画素数	最大撮影解像度	動画	サブディスプレイ	付加機能
J-SH09	CCD	31万画素	640×480	△（送信不可）	推定0.9インチ6万5536色	内蔵・7色カラーのライト
J-SH08	CMOS	31万画素	120×160	×	推定0.4インチ256色	−
J-SH51	CMOS	31万画素	640×480	○	−	SDカードスロット
J-T51	CCD	推定11万画素	288×352	○	ファインダーに利用できず	外付けフラッシュ

　大型のカラー背面液晶搭載、ライトの内蔵、31万画素のCCDは、それぞれ写メール初。特に背面液晶には6万5536色表示のGFカラー液晶を使い、発色が美しい。ライトは暗い場所での撮影を補助してくれる。シャッターを切る瞬間に光量がアップする仕組みだ。光の色を7色から選ぶこともできる。

大きなカラー液晶の周りのパネルは鏡面加工されている

内蔵されている画像。左は2.1インチのTFT液晶を使ったメインディスプレイ。左の背面液晶は6万5536色表示のGF液晶を採用。色に深みはないが、明らかに美しくなった

側面には、接写モードに切り替えるスライドスイッチを備える。接写モードにすると5センチ程度の距離でも撮影可能

名刺を撮影してみた。左は標準モード、右は接写モード。これまで携帯内蔵カメラは、印刷物の撮影が難しかったが、接写モードを使えばちょっとしたメモ代わりにも使える

右側面にはシャッターボタンがある。1回押すと、背面液晶のバックライトが点灯。2回続けて押す（ダブルクリック）すると、ライトが点灯し、手元や足下を照らすスポットライトとしても利用できる。携帯を明かり代わりに使うユーザーは多く、面白い試みだ。開いた状態で長押しするとカメラが起動する

カメラは動画撮影も可能

　カメラは、3つのモードを持つ。通常の写メールに加え、VGA（640×480ピクセル）サイズの撮影が可能な「デジタルカメラモード」、約10秒の音声付き動画を撮影できる「アクションスナップモード」が選択できる。撮影時のシャッターレスポンスも良く、撮影後のメモリへの書き込みも高速だ。

　J-SH09はパケット通信対応機ではないため、メールで送信できるのは最大120×160ピクセルの写メールモードで撮影した画像のみ。ただし、専用のソフトウェアを用意すれば、PCと市販のケーブルで接続することでVGAサイズの画像を転送することもできる。

J-SH09では、フレームを表示したまま被写体を捉えて撮影が可能。フレームも「Disneyフレーム」など30種類が用意されている（左）。連写モードでは画像の4連写が可能。スピード間隔も設定できる（中）。動画撮影の「アクションスナップモード」は、パケット対応機の「ムービー写メール」にそっくり（右）

ライブラリ容量は5Mバイトと豊富。写メール用のJPEG画像ならば、約1000枚保存できるという。グラフィック、サウンド、アクションスナップ共にフォルダ分けが可能。残念ながら、グラフィックのサムネイル表示機能は見あたらなかった

アドレス帳には、1件につき電話番号3つ、メールアドレス3つを登録できる。受信メールのフォルダ分けの設定もアドレス帳から行える。オプションとして、ユーザーごとに、メロディやバイブ、ランプ、サブディスプレイ表示をカスタマイズ可能。アドレス登録1件ごとに設定できるだけでなく、個別の電話番号1つ、メールアドレス1つごとに設定することもできる

J-SH09の新機能「絵日記」。日記には撮った写真などのグラフィックスをリンクできる

　J-SH09は、内蔵カメラを使ったバーコード読み取り機能も備える（8月1日の記事参照）。かな漢字変換機能は従来から大きな変化は見られなかったが、1文字学習機能を持った連文節変換を備える。

　製品発売時には、カメラの画質も含めたさらに詳しいレビューを行う予定だ。

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[九条誠二, ITmedia]

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