Mobile:NEWS 2002年8月9日 09:07 PM 更新

PDA型携帯FOMA「SH2101V」ショートインプレッション(1/2)

一風変わったPDA型FOMA「SH2101V」を、(1)携帯電話として (2)iモード端末として (3)PIMとして (4)インターネット端末として それぞれチェックしてみた

 7月17日にNTTドコモから発売された、PDA一体型第3世代携帯電話「FOMA SH2101V」。無線機部分を内蔵したPDA本体と、Bluetooth接続の超小型ワイヤレスハンドセットという新しいスタイル、さらにあの“ザウルス”を手がけたシャープ製ということもあり、3G携帯電話という観点以外からも話題を集めている。

日本初の携帯電話一体型PDA

 冒頭では「PDA一体型携帯電話」としたSH2101Vだが、正確にいえば「携帯電話一体型PDA」と呼ぶべきだろう。形状は明らかにPDAであり、PDAに携帯電話の通信・通信機能を内蔵させているからだ。

 広義な意味での携帯電話とPDAの融合は過去にも存在した。97年に登場したDDIポケットの「Genio」(製造は東芝、この名称はPocket PCに最近引き継がれた)、98年に登場し、DDIポケットとドコモの両社から販売された「DataScope」(京セラ)などがある。残念ながらこれらの製品は商業的には成功したとはいえない。

 その理由として、これらの製品が携帯電話という形状を捨てられず、携帯電話としてもPDAとしても使い勝手や機能が中途半端だったことがある。それでいて端末としては大きく重く、結局は一部のマニア層にしか受け入れられなかったのだ(筆者はDataScopeユーザーだった)。

 SH2101Vが画期的なのは、携帯電話の形状へのこだわりを捨て去ったことだろう。そのおかげでブラウザフォントとは比較にならない情報量を持ったディスプレイと、タッチタイプもできる操作性の高いキーボードを装備できた。それでいて通話はハンドセットで行えるので、電話として使うときに気恥ずかしさがない。実はこの点はけっこう重要なのではないだろうか。

携帯電話としてのSH2101V

 SH2101Vの携帯電話としての無線機能はPDA部に内蔵され、通話はワイヤレスハンドセットかイヤホンマイク、もしくはPDA側のマイク、スピーカーで行える。

 携帯電話としての本製品の魅力はやはりコンパクトなワイヤレスハンドセットだろう。PDA側とはBluetoothで接続され、PDA部から見通しで10メートルの範囲内であれば、ハンドセットで通話できるとしている。

 間取りが2Kの筆者の自宅では、途中に障害物が存在する位置関係でも問題なく通話ができた。またPDA部をカバンに放り込んだまままでも、手近なところに置けば、やはりハンドセットが使える。カフェの2階にPDA部を置き、1階に移動しても通話できるか試してみたが、ぎりぎりという感じだが通話ができた。

 ハンドセットには数字キーなどはなく、発信/切断キー、4方向キー、決定キーだけがある。発着信履歴や電話帳を利用して発信するのであれば、さほど不便は感じない。電話番号を入力して発信することも、カーソルキーを利用すれば一応できるが、これはあまり頻繁にはやりたくない。


ワイヤレスヘッドセットでのダイヤル画面。4向キーと決定キーだけでの操作となるので電話番号の入力にはさすがに手間がかかる

 ワイヤレスハンドセット自体は、幅2.5センチ、高さ13.7センチと、小型のストレート端末の幅をちょうど半分程度にしたサイズ。技術的にはもっとコンパクトにできるのだろうが、ハンドセットとしての使い勝手を考慮するとこれが限界だろう。

 実際、コンパクトすぎて通話時にはスピーカーと耳をうまく合わせにくい感じを受けたくらい。しかし43グラムという軽さは圧倒的で、これ以上望むとすればもうちょっと厚みを抑えられれば、と思った程度だ。


本体はドコモの「エクシーレ」などと同程度のサイズ。Pocket PCなどと比較すると一回り大きいが、キーボードがそれなりに打ちやすいことを考慮すると仕方ないだろう。ハンドセットは最近のコンパクトなストレート端末の横幅を狭めた感じだ。

 電話帳は3つある。メインの電話帳はPIMのアドレス帳も兼ね、登録数はメモリの許す範囲で無制限。項目は豊富であり、顔画像などを登録することもできる。画面構成を見るとザウルスの住所録に似ていると思う人もいるのではないだろうか。

 ほかの2つは、ワイヤレスヘッドセットとFOMAカードに登録する電話帳でそれぞれ最大50件。電話帳間では相互にデータがコピーでき、実際にはPIMのアドレス帳から必要なデータを、それ以外の電話帳にコピーするという使い方になるだろう。グループ単位でのコピーも可能なので、PIMのアドレス帳でコピー用データをグループ分けしておくと管理が楽だろう。

iモード端末としてのSH2101V

 iモード端末としては主にPDA側を使うことになる。さすがにiモードメールは一度に表示可能な情報量も多く、受信最大5000文字というFOMAの通信能力が生きる。メールの作成もキーボードが利用できるためかなり楽で、漢字変換機能もPDAとして十分水準にある。


少々変則配列だが、両手でのタッチタイプぎりぎりという感じのキーボード。両手で保持して両手の親指で操作というスタイルも取れる。記号などの変則配置に慣れればタッチタイプはそれほど苦痛ではなかった


iモードメールのセンター受信やEメール受信を、ワイヤレスヘッドホンから指示することもできる。PDA部がメールを受信すると、プレビューがワイヤレスヘッドセットに転送される。受信したメールの最新から最大20件プレビュー(送信元、タイトル+本文で最大18文字)することが可能だ。内容の確認まではできないが、急ぎのメールかどうかの確認には役に立つ


iモードページはこのように表示される。縦長のウインドウに携帯電話とほぼ同じイメージで表示されるため、通常の端末に比較して格段に情報量が増えるわけではないが、履歴がタブとして残り、このタブをクリックすると履歴の画面に一気に戻れる。この点はかなり快適だ

 iアプリやiモーション、M-Stage Visualなどにも対応する。もっともiアプリは現時点では本製品の大画面を生かしたものはなさそうだ。ゲームアプリも、キー操作が一般的な音声端末を想定しているので、本製品では操作に難がでそうだ。iモーションやM-Stage Visualに関しては画面が大きいという点は確実にメリットになりそうだが、別に情報量が向上するわけではない。

PIMとしてのSH2101V

 PIMとしての使い勝手は悪くない。ほとんどの操作はキーボードから可能で、補助的にスタイラスを使う。メニューキー、カーソルキー、Enterキーで主な操作を行い、Escキーで1階層戻るというインタフェースはPCユーザーには分かりやすい。

 画面構成などもこなれた感じで、画面サイズを十分生かしている。このあたりはさすがシャープといったところ。触った感じではやはりザウルスベースかな、と思わせる。Pocket PCよりはPIMとしては使いやすいのではないだろか。


上部にはいかにもPDAらしい8つのメニューキーが並び、ほかにもいくつかの専用キーを持つ


これはスケジュールの一覧画面。月単位の一覧でも下段で詳細情報が確認でき、Pocket PCの標準のPIMと比較すると出来は1枚上手という感じ

 現時点でのネックは、PCとの同期機能がないことだろう。ビジネスベースとなるとやはり「Outlook」との同期は必須機能となる。シャープではPCリンク用ソフトを発売予定としており、こちらに期待だ。


単なるデータ交換であれば、現状でもSDカードやBluetoothで行える。いわゆるvフォーマットに対応しており、アドレス帳、ブックマーク、メール、スケジュールのデータを入出力できる。まとめて送受信可能で、PCコンパニオンとしての最低限の機能は満たしている

[坪山博貴, ITmedia]

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