Mobile:NEWS 2002年8月20日 07:21 PM 更新

NTT西、ワン切り業者の回線を停止〜新約款で初

NTT西日本は8月19日、福岡市内の事業者が利用しているアナログ電話回線を停止した。契約約款の変更後、初めての適用ケース

 NTT西日本は8月19日、福岡市内の事業者が利用しているアナログ電話回線を停止した。いわゆるワン切り業者と見られており、大量の不完了呼を発信してネットワークに過度の負荷をかけていたとして、NTT側の判断でサービスを停止した。契約約款の変更後、初めての適用ケースとなる。

 NTT西日本によると、この業者は再三にわたり、「機械的な不完了呼」を大量発信していたという。同社の警告にも関わらず、19日午後10時頃に再び発信が行われていたため、20日午前0時7分までにこの事業者が利用していた10回線をすべて停止した。

 新しい契約約款では、特定の回線が故意に多数の不完了呼を発生して輻輳(ふくそう)が発生するおそれがあるとNTT側が認識した場合、その回線利用を停止できる。また、その回線利用者が同様の行為を繰り返した場合は、契約を解除することも可能だ。

 NTT西日本では、「今後の対応は顧客との話し合いによる」として改善を求める方針だが、契約解除に至る可能性も否定しない。「現在は利用停止の状態だが、今後、改善が見られない場合は契約を解除する可能性もある」(NTT西日本)。

 なお、今回のケースは、7月に2度に渡って通信障害を引き起こし、約款改正の直接原因となった大阪のワン切り業者とは直接の関係はない模様だ。「大阪の事業者は、その後(不完了呼の)大量発信はみられない」という。



関連リンク
▼ NTT西日本

関連記事
▼ ワン切り業者の契約解除も NTTが約款変更を申請
NTT東西は、通信障害を引き起こす可能性がある大量発信が繰り返された場合、契約を解除できるよう新約款の認可を申請

▼ NTT西、“ワン切り業者”の回線をストップ
NTT西、“ワン切り業者”の回線をストップ 午前10時8分頃、NTT西日本の電話ネットワークに過負荷がかかり、同社はネットワークを保護するため、2回に分けて25〜50%の発信規制を実施した。前回と同じ“ワン切り業者”による大量の不完了呼が原因とみられている

▼ 大阪の通話障害、原因は“ワン切り”?
15日の午前10時頃から約2時間、大阪府と兵庫県尼崎市の一部で電話がつながりにくくなる障害が発生した。原因を調べていたNTT西日本は、特定の回線が1分間に20回のペースで携帯電話に発信していたことを確認した

▼ NTT西、別のワン切り業者に回線切断を事前警告

[芹澤隆徳, ITmedia]

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.



モバイルショップ

最新スペック搭載ゲームパソコン
高性能でゲームが快適なのは
ドスパラゲームパソコンガレリア!

最新CPU搭載パソコンはドスパラで!!
第3世代インテルCoreプロセッサー搭載PC ドスパラはスピード出荷でお届けします!!