Mobile:NEWS 2002年8月21日 04:40 PM 更新

三菱電機、W-CDMA用雑音抑圧技術を開発

悪条件化でも、通話時の雑音を最大10分の1まで減らせる雑音抑圧技術を三菱電機が開発した。今後の第3世代携帯電話端末に搭載する予定

 三菱電機は8月21日、第3世代携帯電話(W-CDMA)向け雑音抑圧技術を開発し、標準化機関である3GPP(用語)の要求条件を世界で初めてクリアしたと発表した。

 高速道路走行中の自動車内や駅のプラットホームなど雑音の大きい場所でも、音声品質を損なわずに雑音を最大10分の1まで抑圧する。今後、1チップのDSPに技術を実装し、三菱製の第3世代携帯電話端末に順次搭載する予定。

 三菱電機によると、3GPPはW-CDMAに適用する雑音抑圧技術(ノイズサプレッサー)を標準規格化することはせず、要求条件を満たした方式に承認を与える。この承認は端末の製品化に必要なものではないが、「固定電話並の高い通話品質」を目的の1つとする第3世代携帯電話では重要な点の1つだ。

 これまでの雑音抑圧技術は、雑音レベルが大きい場合に音声と雑音の区別がつきづらく、雑音を抑圧しようとすると音声まで抑圧することがあった。同社では、「入力信号が音声でなく雑音である度合い」を求める判定を行い、音声成分を保存、雑音のみを抑圧することに成功したという。処理は、高音域と低音域で異なり、高音域では従来の手法を用い、低音域では判定によって求めた雑音スペクトルを引き去ることで大きく雑音を抑圧する。


三菱電機の資料より。第三者による主観評価試験

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▼ 三菱電機

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