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2002年8月23日 08:42 PM 更新
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あの人のPalmを見たい!
CLIE T400を愛用し、母艦を使い分ける会社員、宮崎文夫氏のPalmデバイス(2/2)
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以前は通信コネクタを常備していましたが、現在はなし。シンプルに使ってます。
- 会社と自宅でWin母艦とMac母艦を使っていますが、どういう風に使い分けていますか?
ほとんどの予定とアドレスは会社のPCで入力しています。自宅のMacはどちらかというとバックアップ用途。だから、MacにはPalmデバイスのデータを上書きすることが多いです。
- では、ExcelやJFileとのデータのシンクロはWindowsマシンで?
そうです。本当はJFileとファイルメーカーのシンクロをしたいのですが、ファイルメーカー(高くて)買えません……。データベースとして見たいデータは、Excelで作って書き出して、JFile形式にコンバートしてPalmデバイスに送っています。
- 会社と自宅のHotSyncの頻度はどのぐらいですか?
会社は毎日、自宅は週1回という感じですね。あと、週末にWebで面白いソフトを見つけたときにインストールする場合はMacとHotSyncします。
- 自宅のMacは本当にバックアップ目的という感じなんですね。WinとMac、両方を母艦にしていて何か不都合やトラブルを経験したことがありますか?
一度、データが2重になったことがあります。
- それは私も経験があります。どのように対処したのですか?
たしか、2重データを消してくれるソフトがあったと思いますが……。名前は忘れました。今は常にWindowsのデータを最新にしておいて、もしもPalmデバイスのデータが2重になったらWindowsから上書きしてます。
- ところで、Macでは「iSync *3 」というソフトがこれからリリースされますが、興味ありますか?
あるある、あります。iCal(アイキャル)*4 とiSyncは試したいですね。Mac OS X 10.2はすでに予約済みです! iSyncの使い心地がよければ、MacでのHotSyncが増えるかも。
*3 Macのデータを、iPodやPalmデバイスにボタン1つでシンクロさせるアプリケーション。8月24日に発売されるMac OS X 10.2上で動作する。9月にアップルコンピュータのWebサイトで無償公開される予定
*4 iCalはMac OS X 10.2で動作する多機能カレンダーソフト。こちらも9月にアップルコンピュータのWebサイトで無償公開される予定
- シグマリオン2もお使いですが、これは完全にメール専門ですか?
メールと、出張時の会議録書きをたまに。
目的によると思います。「文字を書く/入力する」という行為には、今のところキーボードは必要。だからメールには、シグマリオン2を使っています。データを見る、参照するのであれば、キーボードはいらない。かえって邪魔です。
- ユーザー歴が長いので、特にGraffitiが苦手っていう訳ではないですよね?
全然平気。だけど、やっぱりキーボードの方が速いでしょ。
- Treoに興味があるそうですが、PDAへの通信機能の搭載が重要だと思いますか?
PDAの基本機能ではないけれど、新しいPDAの方向としては正しいと思いますよ。
そう、これまでは自分で情報を入力してそれを利用してたわけでしょ? これからはPDA自ら情報を集めることが可能になる。それを実現する第1歩が、通信機能の内蔵だと思います。
- そうなった時(通信機能を搭載した時)に一番残して欲しいPalmらしさはどのようなところですか?
「見たい時にすぐ見られる」素早い閲覧性。これだけは外したくないですね。
第1位 | 予定表(標準アプリ) |
第2位 | アドレス(標準アプリ) |
第3位 | JFile(データベースソフト) |
第4位 | TRAIN(路線検索ソフト) |
第5位 | 駅すぱあとPDA(路線検索結果&時刻表閲覧ソフト) |
第6位 | Documents ToGo(Microsoft Excel、Word、PowerPointのデータシンクロソフト) |
第7位 | 辞書(標準アプリ) |
第8位 | ToDo(標準アプリ) |
第9位 | McFile(外部メモリのファイル管理ソフト) |
第10位 | World Alarm Clock(PEG-Tシリーズなどに標準添付の世界時計) |
- よく使うソフト ベスト10の各ソフトを選択した理由や用途を教えてください
1〜6まではこれまでお話した通り。辞書は、外人をすし屋や居酒屋に連れて行ったときに魚の名前を教えるために使いました(笑)。
- Palmの好きなところ、物足りないところはありますか?
シンプル・イズ・ベストを具現化したところがいいです。最近多機能化してきていますが、基本機能だけで十分使いでのあるデバイスだと思います。だから、物足りない機能は考えつきません。ただ、機能ではなくて性能(スピードとか視認性、操作性)をもっと向上させてほしいです。
自分の時間を作るための道具。もっとも、自分の時間のほとんどは「飲み会」ですが(笑)。
宮崎氏の現在のPalmデバイスの使い方は「データ・ビューワ」。一番重要なのは「データの閲覧性の速さ」だという。わざわざExcelのデータをJFileのデータベース形式に変換するのも、高い閲覧性を求めたた結果だ。Windowsをメインの母艦とし、Macintoshはデータバックアップ用のサブ母艦と、はっきりと切り分けた使い方をしているのも興味深い。会社はWindows、自宅はMacという人も多く、宮崎氏の母艦の使い分け方が参考になった人もいるのではないだろうか。
ただし、宮崎氏はシンプルなPalmデバイスを評価しながらも、キーボードや通信機能の搭載にも高い関心を持っている。もしTreoのような携帯電話一体型のPalmデバイスが日本で発売されたら、おそらく宮崎氏のPalmスタイルも変化するのではないだろうか。
いやぁ、Palmデバイスって、ほっんとに奥が深いですねぇ。それではみなさん、次回をお楽しみに。さよなら、さよなら、さよならっ。
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[田中裕子, ITmedia]
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