「504i」JavaオプションAPI・拡張APIのススメ(2/3)
サウンド再生は、以下の機能が追加される。
Phraseは、ヤマハのサウンドフォーマットで有名なSMAF仕様のうち、SMAF/Phraseに相当するものである。Phraseを使うことによって、複数サウンドデータの同時再生が可能で、最大4つまでのデータを扱える。パンポットの属性を変更して、ステレオ再生時の音の左右位置を制御することも可能である。 それ以外でも、サウンドの一時停止・再開が可能となる。またサウンド再生の属性として、音階を動的に変化させたり、再生テンポを動的に変化させたり、ボリュームを制御できる。
端末リソース制御では、標準APIで制御できない数多くの属性が変更・参照可能になる。
音量制御は、通常のサウンド再生音の大きさ以外に、イヤホンマイクのマイク音量や、端末組み込みのプリセット効果音の音量の参照・設定ができる。追加キー制御では、今まで存在しなかったページアップ・ダウンキー、8方向キーが定義されている。バイブレータ制御は、バイブレータのオン/オフ状態が参照・設定できる。 背面LCDイルミネーション制御は、背面LCDのバックライトの色を設定して一定時間光らせることが可能。背面iモードマーク色制御は、背面にiモードマークが存在している機種において、色を設定して一定時間光らせることができる。 端末折りたたみ状態取得は、基本APIの仕様書で既に解説されていたが、扱いとしてはオプションAPIである。端末の現在の折りたたみ状態を参照できる。メモLCD制御は、対応機種が存在せず、エミュレータも対応していないため、詳細は不明だ。ディスプレイ・サブディスプレイ明度・コントラスト制御は、ディスプレイとサブディスプレイの明度とコントラストを参照・設定できる。プリセット効果音再生は、端末内にあらかじめ用意してあるシンプルな効果音を鳴らせる。
サブディスプレイ描画とは、通常のディスプレイへの描画と同様に、背面サブディスプレイへ画像を描画できる機能のこと。またサブディスプレイの幅や高さ、使用可能色数やカラーディスプレイかどうかの情報も取得できる。
端末のデータエリアアクセスとは、端末の待ち受け画像データと3Dキャラクタデータの保存されているエリアに書き込みアクセスすることが可能になる機能だ。
各メーカーの対応状況は、ドコモのWebサイトの「各機種オプションAPI・拡張API実装状況」(jguide504_opt_impl020517.pdf)に記載されている。総じて全機種対応のAPIは少なく、以下のものに限られる。
各機種のカテゴリ別オプションAPI対応状況を以下に示す。
端末リソース制御にはある端末メーカー専用のリソース制御がいくつか存在するため、すべてのAPIに対応している機種は存在しない。APIの中には、どの機種でも採用されていないものや、1機種しか対応していないAPIも存在する。しかし、どのメーカーも対応していないものを規定することは考えにくいため、今後発売される端末では対応すると見られる。
全機種未対応API一覧 1機種しか対応していないようなAPIは、商用アプリケーションの現場レベルでは工数などの面から、実装されるケースが少ない。一方、端末メーカーサイトで提供されているiアプリやプリインストールのiアプリでは積極的にオプションAPIが採用されている。 [コネクト 伊藤広明, ITmedia] Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. モバイルショップ
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