Mobile:NEWS 2002年9月4日 04:52 PM 更新

丸の内オフィスビルがモバイルを活用〜ドコモと三菱地所

丸ビルなど三菱地所所有の丸の内のビルに、ドコモのモバイル技術が多数導入される。新方式のFOMAインフラや、携帯電話を使った認証サービスの提供を予定しており、「最先端ITモバイル地区の実現を目指す」としている

 三菱地所とNTTドコモは9月4日、丸の内再開発地区にITモバイル地区を作り出すための検討を共同で実施していくと発表した。三菱地所が所有する丸の内地区のオフィスビル群に、FOMAやiモードを使ったマルチメディアシステムを2002年度から2003年度にかけて導入していく。


再開発の進む丸の内地区に、三菱地所は25のビルを所有しており、5つのビルの立て替えを予定している。1999年に立て替えに着工した「丸の内ビル」は9月6日のグランドオープンを予定している(三菱地所Webページより)

 当面の取り組みは、モバイルインフラの構築とドコモのインフラを使ったサービスの提供となる。これまでビル一棟に対して一基地局を設置していたFOMAのIMCS(インビルディング・モバイル・コミュニケーション・システム」に新方式を導入。1つの基地局から三菱地所の光ファイバー網を経由して複数のビル内にアンテナを伸ばす。丸ビル内などのカフェチェーンには公衆無線LANサービス「Mzone」(6月20日の記事参照)も展開する。

 携帯電話を使ったサービスの導入も進める。会員制の丸の内カード会員や「東京21cクラブ」向けには、iモードの情報サイトを提供したり、2次元バーコード(用語)や非接触IC、504iシリーズの赤外線通信機能(5月21日の記事参照)を組み合わせた電子認証システムを導入する。非接触ICカードも、今後ドコモの携帯電話と組み合わせて認証などに利用していく。「いずれ携帯と(非接触ICカード)の融合も考えられる」(ドコモ)。

 丸ビルでは、既存のテレビ会議システムにテレビ電話機能付きFOMAからアクセスできる仕組みや、イベント時にセンターからのカメラ映像をリアルタイムに確認できる仕組みを構築する。

 将来的には、丸の内公共エリアで電子チケットや電子マネーなどのサービスを利用できるモバイルシステムの構築や、丸の内地区の三菱地所所有ビル内で個人IDやロケーション管理などを使ったユビキタスなオフィス環境を構築していくとしている。



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関連リンク
▼ ドコモ ニュースリリース
▼ ドコモ
▼ 三菱地所

[斎藤健二, ITmedia]

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