Mobile:NEWS 2002年9月10日 08:18 PM 更新

「おしゃべり」なケータイ「F671iS」

「誰にでも使える」をコンセプトに開発された「F671iS」。読み上げ機能や音声認識は、操作に迷いがちな初心者ユーザーの心強い味方になりそうだ

 大きな文字、明るい液晶画面、押しやすいボタン──。「F671iS」には初心者の敷居を低くするためのさまざまな機能が搭載されているが(9月6日の記事参照)、なかでも興味深いのは音声にまつわる機能。うまく使いこなせば、面倒なボタン操作を覚えることなく携帯電話のさまざまな機能を利用できるようになる。


「F671iS」は正方形の2.1インチ液晶を備えた折りたたみ型。メインディスプレイは6万5536色のTFT液晶で、サブディスプレイは120×60ピクセルのモノクロ液晶

話し言葉の読み上げは苦手?

 編集部でF671iシリーズをテストしていると、通りがかりのスタッフが興味深げにのぞき込んでいく。なぜならこの携帯電話が「おしゃべり」だからだ。

 まずメニューのある部分にカーソルを置いておくと、その機能を音声で説明し始める。それも単にメニューの文字を読み上げるだけではない。例えば「電話してきた相手を見る」というメニューの場合、「電話してきた相手の電話番号を表示します」というように、より分かりやすく説明してくれるのだ。メニューに階層がある場合には、下の階層にどんな項目があるかも音声で教えてくれる。

 また、数字キーを押して電話する場合には、キーを押すごとに数字を読み上げる。番号をすべて入力し終わったあとも、側面の「音声読み上げボタン」を押せば、入力した番号を最初から読み上げてくれる。


音声読み上げは、自動的に読み上げる設定と、ボタンを押したときに読み上げる、読み上げないの3種から選べる。声は女性と男性がある。電話をかける際に数字キーを押すごとに数字を読み上げるため、押し間違いを防げる

 さらにメールの読み上げにも対応している。受信メールだけでなく、作成したメールも読み上げられる。あいさつ程度の文面やZDNetの記事で試たところ、間違うことなく読み上げられた。堅めの文章であれば、かなりの精度で読み上げられるようだ。しかし「なんか、マジ疲れちゃってさー、いろいろめんどいんだよね」といった話し言葉を読み上げさせると、かなりイントネーションがおかしくなってしまう。


ZDNetの記事の一部。この程度のテキストなら完全に読み上げる(左)。絵文字や顔文字混じりの文章も読み上げる(右)。画面のメールの場合、「きのうのゴルフおつかれさまでしたわーい。スコアはげっそりでしたがたのしかったです。またはれたらごいっしょしましょうおーい」という読み上げになる

 声は男性の声と女性の声があり、読み上げの速さは5段階から選べる。読み上げの調子は平坦で、感情がこもっているとはいい難いが、聞き取るのに違和感を感じるほどではない。地名などの固有名詞を読めないことはあるが、音声読み上げ用の単語を50件まで登録できるので、よく使うものはあらかじめ登録しておけばいい。

 側面にある回転ボリュームボタンを使うと、読み上げ音量を調整できる。ただし調整したボリュームは、1回の読み上げにしか対応しないため、同じ文章を再度読み上げさせる場合でも、もう1度音量を調整する必要がある。


音量を調整する回転ボリュームボタンは、最大や最小の位置で止まる仕組みにはなっていない。ボタンを回して最大もしくは最小になったところで「ピピ」という音で知らせる

早口やかすれ声でもきちんと認識

 F671iSから新たに搭載されたのが、音声認識を使って電話帳やメニューを呼び出す機能だ。メニューの呼び出しは最大50件まで登録でき、初期の設定では受信メールの確認や通話料金の確認など10種類が設定されている。  声でメニューを呼び出すには、メニューボタンを長押しして決定ボタンを押す。「ピー」という発信音のあとに、受信したメールを確認するなら「ジュシンメール」、目覚まし時計の設定をするなら「メザマシ」と受話器に向かって話す。認識されるとその機能が起動する。

 電話帳に登録した相手先は最大50件まで声で呼び出すことができる。これには事前の登録が必要だが、その作業は難しくない。電話帳ボタンから「音声で呼出す電話帳を登録する」メニューにアクセス。ここから新規登録を選び、電話帳の中から音声で呼び出したい人を選択するだけだ。

 呼び出しの単語は3文字以上。登録を変更しなければアドレス帳に入力したときのふりがなが呼び出しの単語になる。短く編集すれば、例えば「ゴトウ」と発声するだけで「ゴトウサチコ」のアドレス帳を呼び出すようにも設定できる。

 電話帳を音声で呼び出すには、電話帳ボタンを長押ししたあと決定ボタンを押し、発信音のあとに登録した単語を話す。電話帳が表示されると、電話をかける方法や詳細を表示する方法が音声で案内され、メニューボタンを押せば電話をかけたりメールを送る機能にアクセスできる。

 気になるのは、どの程度の音声まで認識できるのかだろう。試しにかすれ声、ろれつのまわらない声、早口、甲高い声、低い声、なまったイントネーション、外国人が話す日本語風といったバリエーションで「ゴトウサチコ」を呼び出してみた。結果はかすれ声で一回認識しなかったものの、ほかはすべて認識した。「ごろうらちこ」のようないい加減な発音をしてもきちんと呼び出したのには驚いた。

読み上げと音声認識の組み合わせで使いやすさが向上

 音声認識によるメニューやアドレス帳の呼び出しは、NEC製や松下通信工業製の携帯電話にも既に搭載されている。いずれの端末もF671iS同様、かなり適当に発声しても認識するなど便利に使えるのだが、呼び出しの登録設定が深い階層にあるため、よほど「使うぞ」と意識しないかぎり使わなくなってしまいそうだ。

 またJ-フォンのNEC端末「J-N05」は、音声による着信通知機能を備えているが(6月24日の記事参照)、あくまでおまけ程度の機能で、メニューの読み上げまでには対応していない。

 F671iSは、この「読み上げ」と「音声認識」を組み合わせることで、必要最低限のボタン操作と固定電話のような使い勝手を実現している。

 F671iSには最先端のきらびやかさはない。しかし「下町のおばちゃん風」な面倒見のよさは、使い慣れると妙に手放しがたくなってしまう。


いたるところにガイド機能があるのもF671iSの特徴。着信メロディには「川の流れのように」「暴れん坊将軍」が


地域によって愛称が異なる「らくらくホン」

 ほとんどの地域では「らくらくホン」という愛称の「F671i」シリーズ。北陸と北海道では愛称が違うことをご存じだろうか。北陸は「でか!らく!ケータイ」、北海道では「やさしいケータイ」という愛称だ。


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[後藤祥子, ITmedia]

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