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2002年10月2日 01:56 AM 更新
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写真で見る、XScale搭載CLIE「PEG-NX」シリーズ(3/3)
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ソフトウェアから見たNXシリーズ
NXシリーズで見逃せないのが新しいソフト群だ。OSがPalm OS 5になっただけでなく、CLIEならではのオリジナルアプリも半分近くのものがリニューアルされている。
ただ、Palm OS 5.0について言えば、インタフェース面の変更は思ったよりも地味な印象。「5になったから使いやすくなった」という部分は特に見受けられなかった。
それに対し、ソニーは独自の工夫でシステムの使用感を向上させている。新しいランチャーや縦長ワイド液晶に対応した標準PIMは、NRシリーズユーザーならうらやむであろう出来栄えだ。NRユーザーとしては同等の機能が得られるアップデータを期待したくなる。
NXのシステムは世界初搭載のPalm OS 5
ホームボタンを押して起動するのはこの新しいランチャー。縦長液晶とジョグダイヤルへの対応はもちろん、さまざまなカスタムに対応する
表示形式などをカスタムできるランチャー
よく使うアプリをショートカットエリアに登録できる。ランチャーは標準のアプリケーションと同等の機能を持ち、赤外線転送もできる
標準PIMもリニューアル。予定表、アドレス、Todo、メモ帳などは全て縦長ワイド液晶対応に(写真は左が予定表、右がアドレスの編集画面)
システム標準のランチャー(「アプリケーション」アプリ)も表示させられる
NX向けに開発されたオリジナルアプリの数々
CLIEの特徴の1つに数えられる多彩なオリジナルアプリ。NXシリーズにはフラッグシップモデルに相応しい新オリジナルアプリの数々が標準搭載されている。
新しく採用されたのが「NetFront」というWebブラウザ。パフォーマンスの向上も手伝って使い勝手は抜群
新アプリ「CLIE Memo」。Palmシリーズに登載されている手書きメモのような使用感
「MSゲート」は「CLIE File」に変更された。今関氏作のソフト「McFile」にそっくり
PictureGear Pocketに代わって搭載された「CLIE Viewer」
撮影用ソフト「CLIE Camera」と、「CLIE Album」
NXの新ハードに対応した動画録画ソフトと音声録音ソフト
従来機種との違いから見たNRシリーズ
NXシリーズはNRシリーズのデザインに似ているが、いくつかの新機能が搭載されたことで変更されている部分もある。ここではNXシリーズをNRシリーズと比較した写真を使い、NXシリーズのハードウェアを見ていこう。
NXシリーズは、CFカードスロットの内蔵により、アダプタを付けることなくスマートにワイヤレスデータ通信を行えるようになった。ここがハードウェア面での最も大きな変更点だ。ほかにも31万画素になり解像度が増した内蔵カメラや、新たに搭載された内蔵マイクもデザインの変更につながっている。
クローズドスタイルのNX(左)とNR(右)
背面を見るとCFカードスロットの有無による突起部の違いがよくわかる(左がNX、右がNR)
上がNX、下がNR。CFカードスロットによってNXは置いたときに斜めになることが分かる。ヘッドホンやAV端子、ジョグダイヤル、BACKボタン、HOLDボタンの場所はほとんど同じだ
上から見たNX(上)とNR(下)
右側面のNX(上)とNR(下)
底部のNX(上)とNR(下)。同じに見えるが、NXにはオーディオ出力用の線があるなど、端子内を流れる信号に若干の違いがある
Vモデルに搭載される内蔵カメラはNRの丸形からNXでは長方形になっている。形の違いだけでなく、NRの10万画素(320×240ピクセル対応)に対し、NXの内蔵カメラは31万画素(640×480ピクセル対応)になっているのも大きな違いだ。ちなみにMPEG-4フォーマットの動画撮影(160×112ピクセル)も可能で、カメラの下にあるマイクロフォンで音声録音も行える
キーボードやアプリケーションボタンはNRシリーズと大きな違いはなかった(左がNX、右がNR)。見て分かる違いは、アプリケーションボタンの周囲にある保護カバーがひと回り小さくなっているところ
液晶はNXもNRも同じ320×480ピクセルの縦型ワイドTFT液晶。発色の具合はほぼ同じだった
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[濱田宏貴, ITmedia]
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