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2002年10月8日　03:43 AM 更新

「A5301T」のSDカードをチェックする（1/2）

auのムービー端末「A5301T」にはSDカードスロットが搭載されている。撮影したムービーや静止画を保存できるほか、住所録やメールをバックアップすることもできる。ただしダウンロードしたezmovieの保存には制限も多い

　au向けのムービーケータイ「A5301T」の特徴の1つは、外部メモリとしてSDカードに対応したことだ。本体には16Mバイトのメモリが添付され、各種データを保存したり、PCとデータのやり取りが可能。

マニュアルによると、推奨するSDカードは東芝製の8/16/32/64/128Mバイト。編集部で松下製128MバイトのSDカードを挿したところ、無事に動作した

　今回はA5301TのSDカード周りをチェックしよう。まず、SDカードを使ってできることは以下のようになる。

種別	可否
撮影した静止画や動画のコピー・移動	○
ダウンロードしたデータのコピー・移動	著作権付きは×
アドレス帳などPIMデータのコピー・移動	○
音楽の再生	×
ボイスレコーダー	×

J-フォンの「J-SH51」や「J-SH52」ほどではないが、ほとんどのデータはSDカードにコピーすることができる。J-フォン端末では、著作権付きデータでも暗号化によって移動できる場合もあるのが最大の違い

簡単にバックアップできる住所録やメールデータ

　保存できるのは、撮影したムービーや写真、住所録などのPIMデータ、ダウンロードした画像やムービーなど多岐にわたる。ただしSDカードは本体メモリとは別の扱いであり、データの再生や保存に制限がある。

　SDカードへの保存はおおむね簡単だ。SDカードメニューからは「アドレス帳のバックアップ」「Eメールバックアップ」「Cメールバックアップ」が可能。バックアップごとに新しいファイルとして保存される。バックアップしたアドレス帳は、一括して書き戻すことも可能だ。ただしメールに関しては保存のみで、書き戻すことはできない。

　バックアップしたメールはテキストファイルととして保存されるので、SDカードからそのまま表示させたり、PCに保存することができる。

　SDカードに保存された状態のデータは、再生のみで着メロや壁紙などへの登録はできない。またezplus、セキュリティサービス、不明なデータに関しては再生もできないとマニュアルには記載されている。

アドレス帳をSDカードにバックアップしたところ

Eメール、Cメールに関しては、保存できるのみで書き戻しはできない。保存したアドレス帳は、その都度1ファイルにまとめられる。書き戻しはレコード単位で行われる。つまり、いったんSDカードに保存を行い、その後本体側で（a）新規に登録を行い（b）既存の登録に電話番号を変えるなどの編集を行う。その後、書き戻しを行うと、（a）の登録は残っているが、（b）の編集は元に戻ってしまう

ムービー、静止画のバックアップは少々面倒

　A5301Tのデータフォルダ構造は、用途ごとに保存場所を分ける形になっている。対して、SDカードのほうは標準のフォルダはなく、ユーザーが自由にフォルダを作ってデータを保存するようになっている。ただしA5301Tからアクセスできるのは3階層までに限られる。

主なフォルダ種別	内容
ユーザーフォルダ	好きなデータを保存できる10個のフォルダ。名前の変更も可能
Myムービー	撮影したムービーデータが保存される
Myフォト	撮影した静止画が保存される。日付別にサブフォルダに分かれる
ezmovie	ダウンロードしたり、メールに添付されていたムービーデータが保存される
ezplus	ezplus（Java）アプリケーションが保存される
メロディ	着メロ、着信ボイスデータが保存される
グラフィック	ダウンロードしたり、メールに添付されていた画像データが保存される
PIM情報	アドレス帳から保存したvCardデータやスケジューラやタスクカードのデータがファイルとして保存される

A5301Tのデータフォルダの種別。本体メモリのデータ分類と、SDカード側の分類は一致しない。SDカード側は自由にフォルダを作って好きなファイルを好きな場所に保存できる

左は「データフォルダ」の画面。左中がSDカードのルートの画面。「ムービー」「情報」「写真」といったフォルダは筆者が作成したものだ。「EメールBackup」フォルダには日付ごとにサブフォルダが作成され、その下に1メール1ファイルとしてテキストファイルで保存される

[九条誠二, ITmedia]

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