Mobile:NEWS 2002年10月17日 11:53 PM 更新

将来は携帯電話での利用も〜東芝のBluetooth HDD「HOPBIT」

モバイルでの利用を目的に開発された東芝製BluetoothハードディスクがWPC EXPOにお目見えした。Bluetoothカードを差したGENIOeとの間でデータをやりとりするデモが行われている

 PDAやノートPCとの間を低消費電力のBluetoothでワイヤレス接続して利用する「HOPBIT」がWPC EXPO 2002の東芝ブースにお目見えした。会場では、GENIOe 550GとHOPBITを接続し、ワイヤレスでファイルのやりとりをするデモが行われている。

 ファイルの転送に使われるのは、BluetoothのFile Transfer Profile(ファイル転送プロファイル)。ストリーミングには対応していないため、HOPBIT内にあるムービーデータや音楽データをGENIO側で再生する場合は、いったんファイルをGENIOの本体にコピーしてから再生することになる。東芝のストレージデバイス商品企画部の主務、近江隆夫氏は「ストリーミング対応は今後の課題」と話す。


Bluetoothハードディスク利用時のGENIOeのインタフェース。画面の上半分がエクスプローラで見えているBluetoothハードディスクの中、下がGENIOeの本体メモリの中

 ファイルの転送速度は300Kbpsで、ファイル転送をし続けた場合のバッテリーの持ちは「6時間ぐらい」(近江氏)。待ち受け時間は最大200時間だ。

 少ない消費電力で5Gバイトのストレージにワイヤレスでアクセスできることから、PDAなど本体メモリの限られた機器での利用に向いていると近江氏。「携帯電話での利用も考えられる」(同氏)。日本のBluetooth対応電話とは今のところ接続できないが、携帯電話のBluetooth対応が進んでいる海外からは、既に問い合わせが来ているそうだ。


HOPBITのデータを、Bluetooth対応のムービービューワ機器でストリーミング再生するという利用を想定した展示



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[後藤祥子, ITmedia]

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