Mobile:NEWS 2002年11月13日 03:22 AM 更新

504iシリーズ初のiショット端末「P504iS」レビュー(1/2)

初の「iアプリ」+「カメラ」端末であるだけでなく、ツインCCD・ツインTFTという新機軸を備えた「P504iS」。発売直後のハイエンド端末の機能を見ていこう

 504シリーズ初のiショット端末である「P504iS」が店頭に並んだ(11月10日の記事参照)。いまだ他の追随を許さない薄さを誇る「P504i」をベースに、極めてスマートに2つのレンズユニットを内蔵。NTTドコモでは松下通信機製初のカメラ付端末という点でも注目される。

+2ミリで実現したツインカメラとカラーサブディスプレイ

 P504iSは504iシリーズ初、さらにiモード端末では松下通信初のカメラ内蔵端末となる。ベースとなったのは折りたたみ型でありながら並みのストレート端末より薄い16.8ミリ厚を実現したP504iで(6月5日の記事参照)、P504iSはカメラ機能を除くと基本機能はほぼP504iに準ずる。


左がP504iS。右がP504i。P504iSではデザインがシャープになったが、各種パーツやキーの配置はほとんど変更がない。カメラユニットが非常にスマートにビルトインされているのが分かる

 P504iSでは厚みが18.8ミリとなり、P504iから2ミリ増した。504シリーズで比較的薄い「N504i」で24ミリ、251iシリーズの「N251i」が20ミリだから折りたたみ型としてはまだまだ薄い。現時点ではiショット端末として重さこそ「N251i」「F251i」に劣るが、厚みは最薄だ。

 ただしデザイン的な変化もあって、P504iを手にした瞬間の「これは薄い」といったインパクトが薄れた感じも受ける。


左から「P211i」「P504iS」「P504i」。こうしてみると+2ミリは結構な差に感じる。P504iSではエッジ部を斜めに面取りしてしまっているので、必要以上に厚みを感じる気もする。重ねてみるとP504iがいかにフラットで薄いかが分かる

 しかし、この+2ミリは内容を考慮すると十分納得のいくものだ。P504iSはインカメラ/アウトカメラと呼ぶ2台のCCDカメラモジュールをディスプレイ面と背面に装備しており、自分撮りが主な用途となるインカメラは、例えば「2人一緒に」といった撮影に便利なようにアウトカメラよりも広角仕様になっている。


右が背面のアウトカメラ、左がディスプレイ面のインカメラ。ほとんどボディから出っ張ることなく極めてきれいにカメラユニットが内蔵されている。このあたりのこだわりと実装技術は松下のお手芸とも言えるだろう


ほぼ同じ位置から“iショット(s)”サイズで撮影した画像。左からアウトカメラの最大広角、最大望遠、インカメラの最大広角。インカメラの方が確かに広角よりだ

 P504iではモノクロだった背面ディスプレイはカラー化、大型化された。インカメラがあるためファインダー代わりにはならないが、P504i同様iアプリからサブディスプレイを利用可能できる。標準装備のiアプリである「そだてていぬともP2」でも利用され、カラーでリアルになった“いぬ”が表示される。


背面ディスプレイは96×64ピクセルのTFTカラー。標準装備のiアプリ「育てていぬともP2」を待ち受けiアプリに設定すると背面ディスプレイに犬の状態がアニメーション表示されるほか、このようにメールを受信するとiアプリの画面のまま知らせてくれる


大型化、カラー化された背面液晶だが、バックライトが消えた状態ではP504iのモノクロ液晶のほうが格段に見やすい。単純に各種情報通知に利用したい人には、現状はまだカラー化がメリットにならない

目立つ機能はないが、基本を押さえたカメラ機能

[坪山博貴, ITmedia]

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